葛西紀明 前人未到のWC出場500戦達成
2016年3月17日(木) プラニツァ(SLO)HS225/K200
① ぺテル・プレヴツ(SLO) 426.5t(223.0m 232.5m)
② ヨハン・アンドレ・フォルファン(NOR) 419.0pt(226.0m 226.0m)
③ ロベルト・クラニエッツ(SLO) 414.0pt(223.0m 241.5m)
6 葛西 紀明(土屋ホームスキー部) 397.9pt(225.0m 225.0m)
14 伊東 大貴(雪印メグミルクスキー部) 369.1pt(212.0m 215.0m)
20 竹内 択(北野建設スキー部) 350.2pt(202.5m 210.5m)
43 作山 憲斗(北野建設スキー部) 148.7pt(187.0m)
44 栃本 翔平(雪印メグミルクスキー部) 147.9pt(187.5m)
48 伊藤 謙司郎(雪印メグミルクスキー部) 140.6pt(179.5m)
葛西紀明がWC出場500試合を達成。
2位のアホネンでさえ399試合ということだから文字通り前人未到の、そして今後もそう簡単には破られることが無いであろうすさまじい記録だ。
しかもその記録を、トップレベルを維持しながら達成した。
これがホントにすごいところ。
NORIAKI KASAIの名の入った500番の特製ビブで臨んだこの記念すべき試合。
ヒルサイズジャンプ2本揃えての堂々たる表彰台争いを演じてみせた。
1本目は4位とわずか0.4pt差の5位。
2本目は葛西の後のラスト4人に急に良い風が吹いた。
その中で最も良い風もらったのが葛西の直前に飛んだクラニエッツ。
あぁ、もう少し早くこの風が吹いてくれれば・・・
あぁ、もしも1本目の順位がクラニエッツと逆であれば・・・
なんて、見事なまでのタラレバだけれど、今日だけはそんなこと言うのも許されるでしょ。
1本目を飛び終えて自らが付けていたビブとおそろいの小さなビブが手渡されたけど、中継ではよくわからなかったがRINO KASAIと娘ちゃんの名前が入っているんだね。
(葛西紀明オフィシャルブログ)
また、Jスポでは試合後にゴルドベルガー、バシャ・バイチ、シモン・アマンの葛西に向けてのビデオメッセージが流れたけれど、あれ良かったよね。
Noriさん愛されてるなぁ…
アマンはホントに葛西のこと大好きなんだなぁって。
アマンが言ってたように、あと100戦?、200戦?、いやいや300戦目指してこれからも私たちファンを楽しませてください。
もう一人の主役プレブツは1本目3位からの逆転で今季14勝目。
08/09シーズンにシュリーレンツァウアーが記録した13勝を抜きシーズン最多勝記録を達成。
また、同シーズンにシュリーリが達成した最多表彰台記録の20回に並んだ。
個人的にこの日の主役がもう一人。
それはクラニエッツ。
2本目で見せた241.5mはもちろんこの日の最長不倒。
全選手全フライト中最もいい風ではあったけれど、たぶんけっこう難しい風だったはず。
右に左に体をくねらせ、上に下にスキーをあおられながらも飛び切り、しかもきっちりとテレマークを決めて見せた。
さすがフライングマイスターの面目躍如。
今シーズンの最後のタイトルとしてフライング総合が残されているけれど、プレヴツの総取りではなく、私はこの人に取ってもらいたい。
序盤戦で随分と肩車して勝利を祝ってやったんだから、そのお礼にプレヴツは残り2戦で手を抜いてはくれないだろうか。(くれない)
日曜日にキャンセルとなったティティゼーーノイシュタットの代替試合として開催されたこの試合。
木曜の午前10時だというのに、しかも急きょ開催が決まったというのにスゴイ客の入り。
王者プレヴツの凱旋。そして葛西の500戦達成―
いいもの見たねぇ。
そりゃあ仕事放っぽり出してでも行くよね。
コメント
laziole27さん、こんにちはです。
プラニツァでの記念すべき葛西選手500戦目の特製ビブ、
メチャクチャカッコ良いデザインでしたね。
直前のティティゼーノイシュタットでの特製ビブは、結構普通のデザインだったので、
ジャンプの神様が500戦目をプラニツァまで持ち越させたのかも…。