クラニエッツ 得意のFHで今季2勝目 プレヴツがフライングタイトル確定
2016年3月18日(金) プラニツァ(SLO)HS225/K200
① ロベルト・クラニエッツ(SLO) 447.6t(224.5m 236.0m)
② ぺテル・プレヴツ(SLO) 440.5pt(218.0m 242.0m)
③ ヨハン・アンドレ・フォルファン(NOR) 439.8pt(223.5m 233.0m)
7 葛西 紀明(土屋ホームスキー部) 415.5pt(216.5m 224.0m)
9 伊東 大貴(雪印メグミルクスキー部) 413.2pt(219.0m 218.0m)
13 竹内 択(北野建設スキー部) 398.5pt(214.5m 214.5m)
23 小林 陵侑(土屋ホームスキー部) 383.7pt(209.0m 219.5m)
34 栃本 翔平(雪印メグミルクスキー部) 178.2pt(204.5m)
40 作山 憲斗(北野建設スキー部) 159.5pt(189.5m)
今まで何度も肩車で勝利を祝ってくれたクラニエッツに、今度はプレヴツがお祝いの肩車。
昨日、プレヴツは勝利を譲ってくれないかなと戯言を書いたけれど、プレヴツの1本目はその願いを聞いてくれたかのように踏切直後から着地の直前までローリングしまくりのブレブレジャンプで6位。
まぁ、2本目は242.0mもぶっ飛んで、かつ、二人のジャッジ(一人はスロベニア人)が今季はあまり見られない20.0ptの飛型点を出すいつもの怪鳥プレヴツに戻ったけどね。
1本目トップだったクラニエッツは渾身の236.0mでプレヴツの猛追を振り切り今季2勝目。通算7勝目。
今季1勝目も2月のヴィケルスンでのフライング。
その時にも書いたけど(こちら) クラニエッツの優勝は2005年の初優勝を除けばすべてフライング。
今季のフライング総合でもこれで2位に浮上した。
でも、首位プレヴツとの差が100pt以上開いたため最終戦を待たずにプレヴツのタイトルが確定。
これでプレヴツは、WC総合優勝、ジャンプ週間総合優勝、フライング世界選手権金メダル、そしてフライング総合優勝と今季の全タイトルを総なめしたことになる。
昨日の試合ではテストパイロットとしてちらっと映っていた小林陵侑。
1本目30位。2本目では219.5mを飛び派手なガッツポーズで喜びを爆発させた。
2013年大倉山サマーで見せた尋常じゃない大飛躍未遂(こちら)が頭から離れず、今季WCデビュー以来、陵侑がフライングを飛んだらとんでもないことになるんじゃないかと秘かに期待していたんだけれど、こんなに早くチャンスが訪れ、しかもしっかり結果を出してくれるとは!
明日の団体はもちろん陵侑を使うよね?
大貴と択もレベルの高いジャンプをしっかりと2本揃えていた。
ただ、葛西については助走スピードが今一つ出ていないのが気になった。
なんかアプローチでの腰の位置がいつもより高く感じられたんだけど気のせいかな?
もう一人気になるのは、総合2位が嘘であるかのように影が薄いフロイント。
ちょうど1年前のここプラニツァでの劇的な幕切れ(こちら)が遠い昔のことのように感じられてしまってちょっと切ない。