ピンケルニッヒが今季3人目のウィナーに シュミットはプレヴツから首位を守る
Official Results
1 | エバ・ピンケルニッヒ(AUT) | 244.1pt |
2 | カタリナ・シュミット(GER) | 237.0pt |
3 | ニカ・プレヴツ(SLO) | 236.7pt |
10 | 伊藤 有希(土屋ホームスキー部) | 216.5pt |
11 | 丸山 希(北野建設SC) | 214.3pt |
12 | 勢藤 優花(オカモトグループ) | 210.5pt |
25 | 一戸 くる実(CHINTAIスキークラブ) | 187.4pt |
30 | 高梨 沙羅(クラレ) | 105.9pt |
今季9試合目にして、ようやく3人目のウィナーが現れた。
時折コーチの旗がバタバタ音を立てるような強い風。しかもコロコロと向きを変える。空中でスキーが安定しない選手も散見される中、エバ・ピンケルニッヒの上手さが光った。
昨シーズンは膝の不調で序盤の4試合を欠場。しかし、そこから恐ろしいまでの勢いで6勝を挙げ、ニカ・プレヴツとの大接戦の末に総合2位となった。
ツボにはまると無双する選手。そうして2022/23の総合優勝を成し遂げた。今季も何かやりそうな気配を醸しだしてきた。
1本目トップだったプレヴツ。一方7位だったシュミット。
そのまま終われば総合トップが入れ替わるところだったが、シュミットが5人捲って2位へ。0.3pt差でプレヴツは3位。
シュミットはイエロービブを守り、しかも20pt差を広げることとなった。
日本勢は、1本目終了時点で6位に丸山、9位に勢藤優花、10位に伊藤有希とトップ10に3人が入るワクワクの展開。
2本目では、15位で折り返した高梨沙羅が94.0mの会心の一発を見せ、遠慮がちながらも久々のガッツポーズも見られた。
ところが高梨はスキーの長さ違反で失格。2本目のポイントは取り消されてしまった。
スキー板は長ければその分だけ揚力が得られ有利になる。そこで、BMIルールによってスキーの長さは身長と体重から割り出し制限される。
少しでも有利になるようにギリギリの数値を目指すことになるが、コップ1杯の水の重さが足りなかっただけで失格となってしまうほどシビア。そこに引っ掛かってしまった。
タラレバを言っても仕方ないが、失格とならなければトップ10に入るポイントだっただけに残念なことには違いない。
それでも日本勢は4試合連続の全員ポイント獲得。
次戦からは札幌と蔵王の日本シリーズ。
巻き返しに期待したい。