高梨沙羅がサマー3季ぶりの勝利 岩佐明香が自己最高位タイの6位
Official Results
1 | 高梨 沙羅(クラレ) | 250.3pt |
2 | ジャクリーン・ザイフリーズベルガー(AUT) | 231.7pt |
3 | ジョセフィーヌ・パニエ(FRA) | 230.8pt |
6 | 岩佐 明香(大林組スキー部) | 210.4pt |
14 | 佐藤 柚月(札幌日大高校) | 182.1pt |
20 | 一戸 くる実(CHINTAIスキークラブ) | 160.2pt |
22 | 宮嶋 林湖(松本大学) | 152.6pt |
25 | 櫻井 梨子(あいおいニッセイ同和損保) | 140.7pt |
高梨沙羅がグランプリでは2021フレンシュタート以来3年ぶりに表彰台の頂点に立った。
2位で折り返しての2本目で、この日唯一のヒルサイズジャンプ。1本目トップだったニカ・プレヴツが2本目でバランスを崩し転倒したこともあり、逆転で勝利を手にした。
GP通算27勝目。
高梨沙羅は、2012年に女子GPが始まって以降2019年までに総合8連覇を達成しているが、27の勝利のうち25勝をこの間に挙げている。
つまり、2020年以降は、前述の2021フレンシュタートと今回の2勝のみ。
2020年はコロナで1試合しか開催されていないし、SAJの選考方法の変化もあってエントリーを見送るという選択も採りやすくなったことも影響しているのかもしれない。
そもそも、冬に焦点を絞り、勝利を目指して参戦していたわけでもないのかもしれない。
なので、単純に”勝てなくなった”とは全く思っていないが、ただ、WCも含めてしばらく勝利から遠ざかっていたことは事実。
毎シーズン、様々な試行錯誤を続けてきたが勝利という結果には残念ながら到達できていなかった。
この遠征では、選考基準を満たしている伊藤有希、丸山希、勢藤優花が参戦しなかった中にあって、高梨沙羅はひとり参戦してきた。
勝手な憶測だが、勝つために参戦してきたと思える。
そして見事に勝った。
勝利が何よりの良薬。
この勝利は、高梨沙羅の今後にとって、とてつもなく大きな勝利であるように思える。
岩佐明香が、昨季クーシュベルと並ぶ自己最高位タイの6位。
1本目は、3位と4.8pt差の5位と表彰台に迫った。
札幌日大高校3年生の佐藤柚月は、昨季ルシュノフでの自己最高位18位を4つ更新して14位。
一戸くる実が20位、宮嶋林湖が22位、櫻井梨子が25位と、日本勢は前日に引き続き全員がポイントを獲得した。
2位は、前戦3位のザイフリーズベルガー。1本目6位から2本目はコーチリクエストを成功させ表彰台を射止めた。
3位のパニエは、2022ヴィスワでの3位以来となるGP2度目の表彰台。
なお、一旦キャンセルされ日程調整中の次戦ヴィスワは、9月13日~15日の開催が濃厚。
高梨沙羅はイエロービブを纏うことになる。