ピンケルニッヒが今季初優勝 ザイフリーズベルガーは7季ぶりの表彰台
Official Results
1 | エバ・ピンケルニッヒ(AUT) | 272.1pt |
2 | アビゲイル・ストレイト(CAN) | 269.4pt |
3 | エイリン‐マリア・クバンダル(NOR) | 261.6pt |
3 | ジャクリーン・ザイフリーズベルガー(AUT) | 261.6pt |
8 | 伊藤 有希(土屋ホームスキー部) | 254.7pt |
19 | 高梨 沙羅(クラレ) | 228.6pt |
24 | 勢藤 優花(北海道エネルギースキー部) | 212.4pt |
30 | 一戸 くる実(CHINTAIスキークラブ) | 186.1pt |
33 | 丸山 希(北野建設SC) | 93.1pt |
40 | 宮嶋 林湖(松本大学) | 70.4pt |
リーダーボートの前で身支度を整えていたピンケルニッヒが、脱兎の如くブレーキングトラックに向けて走り出した。
身を乗り出した視線の先には最終ジャンパーとしてゲートにつく僚友ザイフリーズベルガー。
勝てば2012/13札幌以来11季ぶりとなる2勝目。表彰台だとしても2016/17ニジニ・タギルでの3位以来7季ぶりとなる。
ピンケルニッヒはこれを見届けようとしたわけだ。
126.0m。
緑のラインよりはかなり手前だったので勝利を逃したことは明らかだったが、表彰台も逃しただろうかー
出迎えたピンケルニッヒをはじめチームメートたちと共に固唾をのんで得点表示を待つ。
3位だ!
その瞬間、ザイフリーズベルガーに笑顔がはじけ、チームメートたちの祝福の輪に包まれた。
今夏のGPクリンゲンタールで、GPとして8季ぶりの表彰台に上がってはいた。
冬シーズンに入っても第3戦エンゲルベルクで4位となるなど、引退したイラシュコ=シュトルツや怪我で序盤戦のエントリーを見送っていたピンケルニッヒに代わってチームを牽引してきた。
とはいえ、WCで表彰台を射止めるとは。驚きもあるが嬉しさの方が強い。
32歳のザイフリーズベルガーの表彰台を自分のことのように喜んだ最年長35歳のピンケルニッヒ。
膝の負傷からの復帰2戦目で勝利は通算10勝目。
若手が台頭する今シーズンにあって、年長者二人が待ったをかけた形だ。
2位のストレイトは2戦連続の表彰台にして自己最高位。
クバンダルは3戦連続の表彰台。
5位ニカ・プレヴツは迫りくるピンケルニッヒを9.6pt差でかわして2 Nights Tourを制し、賞金1万ユーロを手にした。
日本勢は今季初めて全員が予選を通過。
勢藤優花が今季最高位の24位となり、一戸くる実は30位となり昨季蔵王での初出場・初ポイント以来となる2度目のポイント獲得。
一方、19位の高梨沙羅は、その順位よりも24位だった1本目のパフォーマンスが心配だ。アプローチから何から全てが少しずつおかしな感じに見えた。
2 Nights Tour総合順位
1 | ニカ・プレヴツ(SLO) | 527.7pt |
2 | エバ・ピンケルニッヒ(AUT) | -9.6 |
3 | アビゲイル・ストレイト(CAN) | -10.9 |
4 | エイリン‐マリア・クバンダル(NOR) | -11.6 |
5 | マリタ・クラマー(AUT) | -44.1 |
10 | 伊藤 有希(JPN) | -54.6 |
12 | 高梨 沙羅(JPN) | -56.6 |
23 | 勢藤 優花(JPN) | -145.4 |
35 | 一戸 くる実(JPN) | -341.6 |
42 | 丸山 希(JPN) | -434.6 |
47 | 宮嶋 林湖(JPN) | -457.3 |