岩佐勇研が坂野旭飛を逆転でかわす 伊藤有希は盤石の連勝
2022年7月31日(日)名寄市 名寄ピヤシリシャンツェ HS100/K90
女子組(ゲート1本目16、2本目18)
1 | 伊藤 有希(土屋ホームスキー部) | 202.0pt |
2 | 久保田 真知子(早稲田大学) | 140.5pt |
3 | 中山 和(下川商業高校) | 126.0pt |
4 | 五十嵐 彩佳(ガスワンスキーチーム) | 125.5pt |
5 | 岩崎 里胡(下川商業高校) | 117.5pt |
6 | 中村 安寿(株式会社ショウワ) | 115.5pt |
7 | 日野森 琥珀(余市紅志高校) | 114.5pt |
8 | 佐藤 柚月(札幌日大高校) | 113.0pt |
9 | 池田 光希(早稲田大学) | 110.0pt |
10 | 鴨田 鮎華(イトイ産業スキーチーム) | 109.0pt |
男子組(ゲート1本目12、2本目14)
1 | 岩佐 勇研(東京美装グループスキー部) | 218.0pt |
2 | 渡部 弘晃(東京美装グループスキー部) | 215.5pt |
3 | 坂野 旭飛(下川商業高校) | 211.5pt |
=4 | 佐藤 幸椰(雪印メグミルクスキー部) | 210.0pt |
=4 | 池田 龍生(慶応義塾大学) | 210.0pt |
6 | 馬淵 源(富士フィルムBI秋田) | 208.5pt |
7 | 竹内 択(team taku) | 207.0pt |
8 | 山川 太朗(東京美装グループスキー部) | 204.0pt |
9 | 二階堂 蓮(日本ビールスキー部) | 203.0pt |
10 | 安澤 翔一(名寄ジャンプクラブ) | 196.0pt |
どんよりとした曇り空。試技では小雨が降った。
1本目が始まる頃には雨は止んだが、風が出てきた。
その風のためか、1本目と2本目の順位に乖離の見られる少し難しい試合になってしまった。
伊藤有希の1本目は完全な失敗ジャンプだろう。
77.5mにしか届かず、2日前の朝日の2本目と同様に前につんのめるような着地になったこともあって、思わず「うぉーっ」と大きな声が出た。それでもトップ。
2本目は女子で唯一のK点オーバーとなる92.5mで他を寄せ付けず。
盤石の国内2連勝。
若い選手達にとっては、まだまだ高すぎる壁だ。
男子のサプライズは坂野旭飛。1本目をトップで折り返した。
いや、でも旭飛の力を持ってすれば、これはもはやサプライズでもなんでもないのかもしれない。
成長のスピードもさることながら、成熟の度合いが凄すぎて高校生が飛んでいるように見えない。
しかし、それでも簡単に勝たせてもらえるわけではない。
岩佐勇研と渡部弘晃の東京美装ツートップが大人の怖さを見せつけた。
とはいえ、旭飛はシニア大会初表彰台。立派過ぎる成績だ。
2日前の朝日のサマー開幕戦では不在だった北京オリンピック組だが、この日は佐藤幸椰が出場した。
勇研曰く「オリンピック選手に勝てたことが自身になる」
そして、おそらく旭飛にとっても同じことが言えるだろう。
女子組
男子組
朝日でも3位だった久保田真知子が2位。
昨シーズンは怪我などもあったため、今季の強化指定からは外れたが、この夏は本来の実力を示し始めた。
個人的に今季期待している選手である池田龍生。
彼にとって、ここは昨年12月の名寄ピヤシリ大会でシニア初表彰台となった験の良い台。
この日もその再現を狙ったが表彰台には惜しくも届かず4位。でも、佐藤幸椰と同点。
勇研と同じく、これも大きな自信になるのではないだろうか。
途中から日が差す時間帯があったとはいえ、全体的には曇り。
気温はそれほど上がらず、風も有ったので過ごしやすかった。
真夏の名寄に付き物の、じりじりと焦がす太陽が無かったのは寂しいと言えば寂しいが…
…いや、少しも寂しくなんかない。