国内サマー開幕 伊藤有希が貫録勝ち 二階堂蓮は新チームで好スタート
2022年7月29日(金)士別市 朝日三望台シャンツェ
第41回全日本サマージャンプ朝日大会
女子の部(HS68/K60 ゲート1本目22、2本目22)
1 | 伊藤 有希(土屋ホームスキー部) | 227.1pt |
2 | 佐藤 柚月(札幌日大高校) | 186.6pt |
3 | 久保田 真知子(早稲田大学) | 186.1pt |
4 | 五十嵐 彩佳(ガスワンスキーチーム) | 180.1pt |
5 | 葛西 春香(早稲田大学) | 180.0pt |
6 | 日野森 琥珀(余市紅志高校) | 179.6pt |
少年の部(HS68/K60 ゲート1本目18、2本目18)
1 | 坂野 旭飛(下川商業高校) | 221.4pt |
2 | 杉山 律太(下川商業高校) | 202.5pt |
3 | 森 恢晟(東海大学付属札幌高校) | 194.3pt |
4 | 山﨑 叶太郎(飯山高校) | 191.9pt |
5 | 久保田 康太郎(飯山高校) | 186.6pt |
6 | 西方 遥人(飯山高校) | 185.4pt |
成年の部(HS68/K60 ゲート1本目18、2本目18)
1 | 二階堂 蓮(日本ビールスキー部) | 237.6pt |
2 | 岩佐 勇研(東京美装グループスキー部) | 232.3pt |
=3 | 馬淵 源(富士フィルムBI秋田) | 230.8pt |
=3 | 小林 朔太郎(慶応義塾大学) | 230.8pt |
5 | 竹内 択(team taku) | 230.6pt |
6 | 伊藤 将充(土屋ホームスキー部) | 228.6pt |
第25回全日本ジュニア&レディースサマージャンプ朝日大会
小学生女子の部(HS45/K40)
1 | 竹本 祐那(下川ジャンプ少年団) | 143.4pt |
2 | 安立 寿音(札幌ジャンプスポーツ少年団) | 136.1pt |
3 | 高橋 絵奈(札幌ジャンプスポーツ少年団) | 133.6pt |
4 | 岡本 萌(金木ジャンプクラブ) | 119.9pt |
5 | 安立 恋音(札幌ジャンプスポーツ少年団) | 106.3pt |
6 | 谷奥 梓羽(札幌ジャンプスポーツ少年団) | 91.1pt |
小学生男子4年生以下の部(HS45/K40)
1 | 姫野 誠也(札幌ジャンプスポーツ少年団) | 171.6pt |
2 | 野呂 琉也(妙高高原南小学校) | 163.8pt |
3 | 竹田 健太郎(妙高高原南小学校) | 136.5pt |
4 | 菅原 秀和(あさひスポーツクラブ) | 114.4pt |
5 | 西本 周平(余市ジャンプ少年団) | 93.0pt |
6 | 原田 怜玖(金木ジャンプクラブ) | 87.2pt |
小学生男子5・6年生の部(HS45/K40)
1 | 竹田 葵(妙高高原南小学校) | 213.4pt |
2 | グロー 志文(シュラドミングスキー中学校) | 179.0pt |
3 | 野呂 悠惺(妙高高原南小学校) | 165.9pt |
4 | 南雲 蒼空(南魚沼ジャンプ少年団) | 162.7pt |
5 | 菅原 暁仁(あさひスポーツクラブ) | 155.3pt |
6 | 菅原 清十郎(あさひスポーツクラブ) | 142.4pt |
中学生女子の部(HS68/K60 ゲート1本目29、2本目29)
1 | 内田 ここな(野沢温泉Jr.スキークラブ) | 207.5pt |
2 | 竹内 千穂(木島平中学校) | 198.8pt |
3 | 櫻井 羽奈(余市ジャンプ少年団) | 194.7pt |
4 | 長谷川 芽依(下川ジャンプ少年団) | 194.1pt |
5 | 藤原 柚香(札幌ジャンプスポーツ少年団) | 182.4pt |
6 | 山﨑 詩由衣(木島平中学校) | 178.6pt |
中学生男子の部(HS68/K60 ゲート1本目23、2本目23)
1 | 佐々木 星語(札幌ジャンプスポーツ少年団) | 226.7pt |
2 | 清水 絢心(札幌ジャンプスポーツ少年団) | 213.6pt |
3 | 三上 託摩(余市ジャンプ少年団) | 210.7pt |
4 | 岡部 凛大郎(札幌ジャンプスポーツ少年団) | 204.4pt |
5 | 高橋 劉成(札幌ジャンプスポーツ少年団) | 201.5pt |
6 | 西澤 希陸(白馬中学校) | 192.6pt |
国内サマージャンプが開幕。
本来は2週間ほど間隔があいて開催される2つの大会。
昨年と同じく同日に行われることとなったが、これがコロナ禍における一時的な措置なのか、あるいはコロナ後もこのフォーマットで行われるのかは不明。
女子の部は、北京オリンピック組として唯一出場した伊藤有希が貫録勝ち。”有希ゲート”では、他に誰一人としてK点に届く者がいなかった。
2本目は、やや前につんのめるような着地となったが大勢に影響なし。点差の付きにくいミディアムヒルで、2位に40.5ptもの大差をつけての圧勝となった。
今年3月の札幌オリンピック記念で中学生ながらシニア組で初優勝を遂げた新高校1年生の佐藤柚月が2位。
同じく新高校1年生の日野森琥珀が6位入賞を果たした。
それにしても女子は、昨年あたりから中高生たちがどんどん力をつけてきて全体のレベルが著しく上がった。
伊藤有希が「これからは(代表の)枠を取られていく立場」との談話を残したけど、熾烈な競争が生じればニッポン女子チームはまだまだ強くなれる。
女子の部
少年の部は坂野旭飛が力を見せつけた。
2位には下川商業のチームメート杉山律太。
3位から6位はコンバインドの選手が顔を揃えた。
2位の森恢晟は翌日の第30回記念 全日本サマーコンバインド朝日大会 少年の部で2位。
4位の山﨑叶太郎は同4位。
少年の部
成年の部では、この春に創設された日本ビールスキー部の所属となった二階堂蓮が勝利。
あまり飛ぶ機会のないミディアムヒルでの勝利に、調整力の向上を実感できたとのこと。
北京オリンピック組が不在とはいえ、強豪ひしめく中、新チームで幸先の良いスタートが切れた。
3位の馬淵源は、2021鹿角サマージャンプ大会での2位以来となる表彰台。
小林朔太郎はコンバインドの選手だが、スペシャルジャンプのシニア組では初表彰台。
成年の部
夏休み中、かつ、コンバインドの大会も開催されるし、余市・札幌とジュニアの大会が続く。
ということもあって、小中学生たちも道外から毎年たくさん参戦する。
中学生女子の部では、優勝した内田ここな、2位の竹内千穂、6位の山﨑詩由衣と、表彰6名のうち半数が長野勢。
一方、中学生男子は、佐々木星語、清水絢心、三上託摩の北海道勢が表彰台を占めた。
中学生女子の部
中学生男子の部
諸事情により現地到着はミディアムヒルの1本目が始まる直前。
なので、スモールヒルでの小学生の試合は見ることができなかった。
ところで、冒頭にも書いたが、2つの大会を同日に行うこのフォーマットはコロナ禍による一時的なものなのだろうか。
スモールヒルの試技が9時に始まり、ミディアムヒルの競技が終わるのは15時。天気予報が良い方に外れて思ったほど気温が上がらなかったから良かったが、真夏に6時間の長丁場はやる方も観る方も大変だ。
それもあってか、猛烈なスビートで次々とスタートさせていく。
写真のチェックもままならず、カメラの設定も変えられないまま、何時にも増して失敗写真を量産してしまった。
いや、そんなことよりも、2試合を兼ねて開催することで女子と中学生にとっては実戦の場が1試合減ってしまっている。
これは由々しき問題。
来年は本来の姿に戻ることを願う。
まぁ、遠征が1回で済むのは私自身にとっても楽と言えば楽なんだけどね。