スキージャンプFISワールドカップ2021/22男子個人第19戦ヴィリンゲン

リンビークが今季3勝目 伊東大貴は2季ぶりの1桁順位

2022年1月30日(日) ヴィリンゲン(GER)HS147/K130

24th World Cup Competition

1  マリウス・リンビーク(NOR) 243.8pt
2  カール・ガイガー(GER) 238.7pt
3  セネ・プレヴツ(SLO) 235.6pt
 
4  小林 陵侑(土屋ホームスキー部) 234.7pt
8  伊東 大貴(雪印メグミルクスキー部) 216.2pt
18  中村 直幹(Flying Laboratory SC) 188.1pt
26  佐藤 慧一(雪印メグミルクスキー部) 155.0pt
27  小林 潤志郎(雪印メグミルクスキー部) 147.3pt
30  佐藤 幸椰(雪印メグミルクスキー部) 121.5pt

オフィシャル リザルト


悪天候に見舞われた今季のヴィリンゲン大会。
女子の2試合と男子の初戦は2本目がキャンセルとなり1本のみで試合が成立した。
しかし、その最終戦は強い向かい風を受けながらも割とサクサクと進み、最後まで試合を行うことができた。

五輪前の最後の試合で日本勢が全員揃ってポイントゲットできたことは大きいと思う。
小林陵侑は1本目で12位と出遅れたが、2本目は152.0mの大ジャンプにしっかりとテレマークも入りトップ。8人捲って最終4位。

伊東大貴は1本目で144.5mを飛び2位で折り返し。空中からの映像のため飛行曲線がわかりずらかったが、フライト後半でバーンを這うように伸びるこの台の特性と、大貴自身が持つ低く伸びるフライトの特徴と、強い向かい風が見事に融合しての大ジャンプ。
2本目は条件も悪く伸びを欠いたが最終8位で、2019/20ビショフスホーヘンでの8位以来となるトップ10入りを果たした。

さらに佐藤幸椰も1本目に144.0mで4位と表彰台の期待がかかったが最終9位。
と思いきや、試合後にスキーの違反が見つかり2本目の記録が抹消。結局は30位という結果となった。
違反はスキーの長さではなく幅。あまり聞いたことのない理由ではあるだけに、この失格が五輪じゃなくて良かったとプラスに捉えたい。

1本目6位からの逆転勝利となったリンビークは今季3勝目。
以前はたまに見られた着地の危うさが無くなって強さが際立ってきた感じがする。2位のガイガー、そして小林陵侑と並んで北京五輪の金メダル最有力候補のうちの一人だろう。
なお、ガイガーは一夜にして陵侑からイエロービブを取り戻すことに成功した。

今まで2度の5位が最高位だったセネ・プレヴツが3位で初表彰台。ザイツ、イエラル、コスら後輩に表彰台では先を越されてしまっていたがようやく仲間入りを果たした。
今季のスロベニアチームにあってラニセクに次ぐ2番手のポイントを挙げている。この日も1本目はトップ。勝利も近いと感じられる。

さて、いよいよ北京五輪が開幕する。
メダルの行方はともかくとして、コロナに負けずに皆が揃ってスタート台に立てることを心から祈っている。

WC総合順位