2020/21 FISスキージャンプワールドカップ女子個人第4戦ティティゼーーノイシュタット

クラマー連勝 高梨沙羅は接戦を演じ今季最高の2位

2021年1月31日(日)ティティゼーーノイシュタット(GER)HS142/K125

5th World Cup Competition

1  マリタ・クラマー(AUT) 265.7pt
2  高梨 沙羅(クラレ) 263.5pt
3  シリエ・オプセット(NOR) 253.2pt
 
9  伊藤 有希(土屋ホーム) 240.1pt
16  丸山 希(明治大学) 212.1pt
23  岩渕 香里(北野建設) 186.0pt
24  勢藤 優花(北海道ハイテクAC) 183.4pt

予選リザルト オフィシャル リザルト

強い高梨沙羅が還ってきた。
そう感じさせるに十分なパフォーマンスだったように思う。

強さを誇るクラマーに対して1本目は1.6pt差の2位。3位イラシュコに対しては7.6ptの差をつけた。
2本目では空中でややバランスを崩したが、立て直して134.5mまで持って行った。

前日は「タイミングがかなり遅れて」7位。この日は「やっと台の感触をつかむことができた」
鋭い曲線で前へ前へ進んでいるように見え、バランスを崩しかけても飛距離を伸ばし続けたのもそのおかげだろう。

最終的にクラマーとの差は2.2pt。
敗れはしたが互角に戦えた。
「いい内容で試合を終えられた」と表情も明るい。

昨シーズンは16戦して1勝のみ。他には2位1回と3位1回の表彰台は計3回だけ。
今季は、4戦目にして開幕戦の3位に続き早くも2度目の表彰台。総合2位に浮上した。
クラマーの他にも、クリネツ、クバンダル、オプセットらが台頭してきてはいるが、今日の試合を見る限り前途は明るいと思える。

勝ったクラマーは2連勝。
4戦して3勝。3位が1回。
安定した強さでイエロービブを守り続けている。

オプセットは2戦連続の表彰台。
8位で折り返したが、2本目は133.0mを飛んでトップスコア。テレマークもしっかり入れてくる。

着地に難のあるクバンダルは、2本目で136.5mを飛び派手に転倒。
前日もそうだったが、この日も着地さえうまくいけば表彰台に届いていた可能性がある。
力強い踏切からフライト終盤まで高さを維持して遠くへ飛ぶ姿は魅力的ではあるが、怪我が怖い。

日本は2試合連続の全員ポイントゲット。
1本目14位から爆上げして9位となった伊藤有希は、失格となったリュブノ以外の3戦ですべてシングル。

今季最初のラージヒル。
やはりノーマルヒルよりテレビ映えがする。
しかも、今日の試合はスリリングで見ごたえがあってホントに面白かった。