坂野旭飛 同年代に敵なし 渡部弘晃 僅差で競り勝つ
2021年2月7日(日)札幌市 宮の森ジャンプ競技場 HS100/K90
ジュニア女子組(基本ゲート1本目22、2本目23)
1 | 佐藤 柚月(札幌羊丘中学校) | 190.5pt |
2 | 藤元 彩子(青森金木中学校) | 181.5pt |
3 | 日野森 琥珀(小樽西陵中学校) | 174.6pt |
ジュニア男子組(基本ゲート1本目14、2本目15)
1 | 坂野 旭飛(札幌栄南中学校) | 258.8pt |
2 | 森 恢晟(札幌福井野中学校) | 170.7pt |
3 | 西田 蓮太郎(下川中学校) | 167.8pt |
女子組(基本ゲート1本目16、2本目15)
1 | 岩佐 明香(大林組スキー部) | 217.4pt |
2 | 大井 栞(早稲田大学) | 179.9pt |
3 | 茂野 美咲(CHINTAIスキークラブ) | 173.2pt |
男子組(基本ゲート1本目8、2本目6)
1 | 渡部 弘晃(東京美装グループスキー部) | 220.5pt |
2 | 山川 太朗(東海大学) | 219.8pt |
3 | 渡部 陸太(東京美装グループスキー部) | 219.0pt |
この大会は、新型コロナの影響で多くの大会が中止となったことを受けて、雪印メグミルクが実践の場を設けようと急遽設定した大会。
雪印メグミルク杯がそうであるように、ジュニア組(中学生の部)が設定され、しかもそれを男女に分けた。
全中が中止となったジュニア選手たちにとっては、完全にとは言えないまでもいくらかの慰めとなったことだろう。
全中制覇を狙っていた坂野旭飛。圧倒的な点差をつけてジュニア男子を制した。
全中が中止となってショックを受けたという彼にとって、やり場のない悔しさを少しは晴らすことができただろうか。
ジュリー判断により1本目で3段、2本目では5段ゲートが下げられた。
にもかかわらず当たり前のように2本ともK点を超えてきた。
それでも不満げなしぐさを見せたあたりに、格の違いを感じさせる。
男子には少年組の設定のある試合も多い中、女子の中高生たちにはそれがない。
この試合でジュニア女子組が設定されたことは、ある意味画期的だ。
ジュニア女子組を設定した最大の効果は、いつもはシニア選手たちと同じゲートで飛ぶ彼女たちが、その実力に適したゲート設定で飛ぶことができることにあると思う。
このゲート設定だと、中学生女子選手たちでもK点付近まで飛んでくる。
K点を2.0m超えた藤元彩子をはじめとして、優勝した佐藤柚月、3位の日野森琥珀、4位の齋藤優が85.0mを超えてK点に迫った。
飛んでる選手たちも気持ちいいだろうし、見ている方も実に楽しい。
デメリットは、両者を分断したために各組のエントリー数が少なくなってしまうこと。
この日のジュニア女子組のエントリーは9名。女子組は8名。
ついでに言うとジュニア男子は僅かに5名。
ジュニア女子組
ジュニア男子組
女子組
男子組
10時開始の公式練習が始まったときは非常に穏やかだった。
が、1本目の途中で断続的に雪が、それも時として激しく降った。
さらに2本目になると急に風が強く吹き始める。
その影響をもろに受けたのが男子組。
最終的には、上位4人が2.0pt差、飛距離にしてわずか1.0m差にひしめく大混戦となった。
一方女子組は、岩佐明香がただ一人K点を超えるジャンプを見せ完勝した。
表彰式
この日Dジャッジを務めたのは2018年3月の伊藤杯ファイナルをもって引退した竹田歩佳さん。
先日の荒井山のジュニア大会でもジャッジを務めていたけど、新たな挑戦を応援したいね。
ところで、北海道外の方にはカツゲンって馴染みがないかもしれない。
カツゲンは、北海道では知らない人がいない雪印メグミルクの乳酸菌飲料のこと。北海道限定販売らしい。
下の写真は、会場に設置された勝源神社。
必勝祈願や合格祈願にご利益があるとか。
今回は、コロナに勝つの意味もあるらしい。