2020/21 FISスキージャンプワールドカップ男子団体第3戦ラハティ

ノルウェー今季初優勝 日本は5位

2021年1月23日(土)ラハティ(FIN)HS130/K116

17th World Cup Competition

1 ノルウェー 1024.2pt
リンビーク、タンデ、ヨハンソン、グランネル
2 ポーランド 1018.3pt
ジワ、ステカラ、ストッフ、クバツキ
3 ドイツ 1014.4pt
パシュケ、ハマン、アイゼンビヒラー、ガイガー
 
4 オーストリア 1003.0pt
5 日本 957.3pt
佐藤幸椰、岩佐勇研、佐藤慧一、小林陵侑
6 スロベニア 938.0pt
7 スイス 792.8pt
8 フィンランド 772.0pt

リザルト


前日は悪天候により公式練習と予選がキャンセルされたが、一転してこの日は穏やか。
おかげで好ゲームが見られ、終わってみれば3位までが10pt差以内にひしめくなかなかの接戦だった。

ノルウェーのヘッドコーチ:シュトックルは、従来から団体戦のオーダーを試合ごとに割と大胆に変えてくる。
2017/18は団体戦が8試合ありノルウェーはそのうちの5試合で勝利したが、シュトックルは全試合ですべて違うオーダーを組んでいる。

  1. フォルファン | ファンネメル | タンデ | ヨハンソン
  2. ヨハンソン | ファンネメル | タンデ | フォルファン
  3. ヨハンソン | タンデ | ファンネメル | フォルファン
  4. ファンネメル | フォルファン | リンビーク | ストエルネン
  5. ストエルネン | タンデ | フォルファン | ヨハンソン
  6. タンデ | ストエルネン | フォルファン | ヨハンソン
  7. タンデ | フォルファン | ストエルネン | ヨハンソン
  8. タンデ | ストエルネン | ヨハンソン | フォルファン
  • 1.ヴィスワ 2.ルカ 3.ノイシュタット 4.ザコパネ 5.ラハティ 6.オスロ 7.ヴィケルスン 8プラニツァ 4.と5.が3位。それ以外は優勝

確かに、絶対的なエースが存在しているというよりも、誰もがアンカーを務められるほどの充実した戦力が揃っていたからこそなせる業ではあったかもしれない。
ただ、今季は絶対的エースとしてグランネルがいる。それでもシュトックルはオーダーを巧みに入れ替えている。

  1. ヨハンソン | リンビーク | タンデ | グランネル
  2. タンデ | グランネル | リンビーク | ヨハンソン
  3. リンビーク | タンデ | ヨハンソン | グランネル
  • 1.ヴィスワ-4位 2.ザコパネー3位 3.ラハティー優勝
  • フライング世界選手権-優勝の時は、
    タンデ | フォルファン | ヨハンソン | グランネル

さて、今日のシュトックルの采配は当たったであろうか。

せっかく過去のオーダーを調べたので載せましたが、この話は、これ以上特に広がりません。悪しからず。

ノルウェーは今季WC団体初優勝。
1本目で見事なジャンプを見せたグランネル。でも、ラストに飛んだ2本目では空中でローリングし飛距離も大きくは伸ばせなかった。
同組でも7番目のスコア。2位ポーランドに5.9ptまで詰め寄られたが逃げ切った。

元々小さな台であることに加えて割とゲートは渋め。みな同じような飛距離なので差がつきにくく割と接戦になった。
最後のグランネルのジャンプは、緑のラインを明らかに越えていたけれど、接戦ではあったために多少のドキドキ感はあった。なのに得点メーターが出なかったのは少し残念。

2位のポーランドはステカラが相変わらず好調。
3位のドイツは、ここのところ精彩を欠いていたガイガーが久々に良いパフォーマンスを見せた。
2連勝中だったオーストリアは、クラフトが良い仕事をしたが4位。

35歳の伊東大貴も、29歳の小林潤志郎もいない日本チームの最年長は25歳の佐藤幸椰。
先月のフライング世界選手権の時も大貴と潤志郎のいない若いチームだったが、そのメンバーから24歳の中村直幹が抜け、代わって21歳の岩佐勇研が加わりさらに若返った。
近年の日本チームの構成で、これほど平均年齢が低いのはちょっと記憶にない感じ。

WC団体戦デビューとなった岩佐勇研は、1本目で6番手となる121.5mを飛び得意のガッツポーズがさく裂。
団体戦では、チームの士気を高めるためにも派手に喜びを表すことも必要。
それだけでも、一つ良い仕事をしたと思える。

幸椰が2本とも同組トップになるなどチームを引っ張ったけど、結果は定位置の5位。