2015/16 FISスキージャンプワールドカップ女子個人第10戦オスロ

高梨沙羅が他を寄せ付けず9勝目 自己最多更新の8連勝

2016年2月4日(木) オスロ(NOR)HS134/K120

① 高梨 沙羅(クラレ) 305.8pt(137.5m 136.0m)
② マーレン・ルンビ(NOR) 285.1pt(136.5m 134.0m)
③ イリーナ・アバクモワ(RUS) 254.7pt(130.0m 125.0m)

7 伊藤 有希(土屋ホームスキー部) 245.1pt(128.5m 115.5m)
12 勢藤 優花(北海道メディカルスポーツ専門学校) 212.3pt(117.5m 119.5m)
15 岩渕 香里(松本大学) 201.5pt(123.0m 113.0m)

 


 

女子では唯一のラージヒル開催となるオスロ大会。
本戦に出場できるのはいつもより10人少ない30人。
日本では国内戦で女子でも普通にラージヒルを使うけど、諸外国ではどうなんでしょう?

 

1本目3位のイラシュコが2本目で着地に失敗。
転倒こそ免れたけど転倒と同じくらいの飛型点を失い表彰台から滑り落ちた。
続くルンビはヒルサイズを2本揃え、解説の元康氏からミス・ラージヒルと呼ばれたが、沙羅はジュリー判断によりルンビより1本目でゲートが4段下がっても1.0m上回り、2本目で2段下がっても2.0m上回った。
クィーンの座はゆるぎない。

 

沙羅は自己記録更新となる8連勝で今季9勝目。
ただ、ここまで行くと圧倒的すぎてコンペティションとしては正直言って魅力が薄い。
『ドカベン』も不知火や犬飼兄弟や土門や武蔵坊がいたから面白かった。
沙羅をおびやかす強力なライバルの出現が望まれる。

 

3位のアバクモワは日本ラウンドで復活の兆しをつかみ、シングル入りを果たせるようになってきていたけど、ついに表彰台をつかんだ。
アバクモワの表彰台は昨年の蔵王以来。
ホントは常に表彰台に乗り優勝争いを繰り広げられるような選手であるはず。
強く、「男らしい」アバクモワが帰ってきたことを心から嬉しく思うし、どんどん沙羅をおびやかしてほしいとも思う。

 

話は変わるけど―
中継で元康氏も触れていたけど、スーツの見た目がおかしい選手は確かにいる。
ゲートに座った時に下腹部がやたらとモッコリというか(下ネタに非ず)、テントのようにやたらと盛り上がっている(続・下ネタに非ず)選手がいるのは確か。
ここにきてまたスーツの違反が増えてきたけど、FISにはもっと厳しく対応してもらいたい。

 

最後に―
各国のコーチが旗振りするのが映るたびに、後ろに一緒に映る山田いずみコーチ。
絶妙な位置取りに対し、VISA、アサヒビール、スバル、バスクリンに成り代わり深く御礼を申し上げる。