2017/18 FISスキージャンプワールドカップ男子個人第19戦トロンハイム

ストッフ 1番ゲートでヒルレコード更新の衝撃

2018年3月15日(木) トロンハイム(NOR)HS140/K124 

26th World Cup Competition 

 カミル・ストッフ(POL)  285.4pt  146.0m  141.0m
 シュテファン・クラフト(AUT)  268.4pt  141.5m  138.0m
 ロベルト・ヨハンソン(NOR)  268.0pt  145.5m  136.0m
 
13  小林 陵侑(土屋ホームスキー部)  229.3pt  135.5m  128.5m
17  小林 潤志郎(雪印メグミルクスキー部)  223.4pt  133.0m  127.5m
=37  竹内 択(北野建設)  94.5pt  125.0m  
=37  佐藤 幸椰(雪印メグミルクスキー部)  94.5pt 126.0m  
 46  葛西 紀明(土屋ホームスキー部) 77.4pt 113.5m  

予選 リザルト
オフィシャル リザルト


 

これまで葛西とハイベックが持っていたヒルレコード143.0mを、ストッフは軽々と一気に3.0m更新して見せた。
RAW AIRとしては、ここまで7ラウンドで、3ラウンド目のオスロ本戦以外は全てトップ。
完全にゾーンに入っており、手が付けられない強さだ。

 

向かい風が強く、試技でアイゼンビヒラーが148.5mを飛んだが、それが1番ゲートだったためにこれ以上続行は不可能としてキャンセル。
続く本戦も2番ゲートでのスタートとなった。
そんな設定にもかかわらず、みんなバンバン飛んでくる。

 

圧巻はやはりストッフ。
2本ともただ一人ゲートが下がって1番ゲート。
その1本目でヒルレコードを更新した。
前戦リレハンメル同様に空中で微動だにしない。そしてヒルサイズを6.0mも超えていながら19.5ptが並ぶ完璧なテレマークを入れてくる。脱帽。
今季7勝目。通算29勝目。

 

ただし、凄かったのはストッフだけではない。
ヨハンソンも145.5mでヒルレコードを超えたし、クラフト、ストエルネン、フォルファングら全部で7本のヒルサイズオーバーの競演。
ストッフ以外は皆2番ゲート。
トロンハイムは、来季に向けてゲートの改修が必要かもしれないね。

 

踏切の角度が格段に良くなったように見えるクラフトは、今季最高位の2位。
2戦連続の表彰台となったヨハンソンが3位。

 

RAW AIRはもちろん、WC総合でもストッフはトップをひた走る。
次戦からは全てフライング。
そのことが勢力図に影響を及ぼすのか否か。

 

 RAW AIR トーナメント 総合順位    (全順位)        
   Name Total 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
1 ストッフ 1582.3 143.2 285.6 253.1 153.3 306.4 155.4 285.4      
2 ヨハンソン 1494.7 137.0 284.3 254.0 136.3 273.7 141.4 268.0      
3 ストエルネン 1470.2 131.1 273.6 240.6 135.7 272.5 153.1 263.6      
4 クラフト 1458.6 126.6 264.7 256.7 132.5 262.2 147.5 268.4      
5 フォルファング 1444.3 134.3 273.7 253.6 125.9 268.0 136.1 252.7