ストッフ ジャンプ週間初戦で今季初優勝 潤志郎6位
2017年12月30日(土) オーベルストドルフ(GER)HS137/K120
11th World Cup Competition
1 | カミル・ストッフ(POL) | 279.7pt | 126.0m | 137.0m | vsフェットナー |
2 | リヒャルト・フライターク(GER) | 275.5pt | 128.5m | 127.0m | vsボイドクローズ |
3 | ダヴィド・クバツキ(POL) | 270.1pt | 126.5m | 129.0m | vsインサム |
6 | 小林 潤志郎(雪印メグミルク) | 257.1pt | 126.5m | 123.0m | vs竹内 |
12 | 小林 陵侑(土屋ホーム) | 252.4pt | 121.5m | 118.0m | vsアアルト |
21 | 竹内 択(北野建設) | 236.5pt | 123.5m | 117.0m | vs小林潤 |
46 | 葛西 紀明(土屋ホーム) | 69.4pt | 96.5m | vsザイッチ | |
作山 憲斗(北野建設) | 予選落ち |
1本目をトップで折り返したのはクラフト。
でも0.3pt差にフライタークがピタリとつける。その4.0pt差にクバツキ。背後に0.1pt差でストッフとファンネメル。さらに0.1pt差でアイゼンビヒラー…
強い雨と赤い追い風。
ジャンプ週間開幕戦は厳しい条件下での試合だった。
特に追い風がひどい。でも時々その風がピタリと収まるためゲートも渋め。
130mオーバーは僅かに2本だけで、それがクラフトの1本目とストッフの2本目だった。
この2本は、まるで神様がこのトーナメントの勝者となるにふさわしい二人のために用意してくれたかのように条件が良かった。ただし、気まぐれな神様は、ストッフには2本とも条件を揃えてくれたのに対してクラフトには意地悪をした。
リーダーボード前のストッフは、好勝負に水を差した神様への不満を顔に出したが、クラフトのタイミングが少し遅れたようにも見えたので妥当な結果だったようにも思う。
ストッフは逆転優勝。クラフトは表彰台を逃す4位。
ストッフは今季初優勝。2016/17ヴィケルスン以来となる通算23勝目。
ジャンプ週間連覇に向けて好スタートを切ると同時にWCスタンディングを1つ上げて3位に浮上。
一方クラフトは16.9ptの差がついてしまい、2014/15以来のタイトル獲得には難しいスタートとなってしまった。でも、まだわからない。昨季のタンデのような事態だってあり得るし。
難しい条件をものともしなかったのがフライターク。
フロイントも見守る中、今季ここまで見せてきたような大ジャンプとはならなかったけれど、しっかりと2本揃えてストッフの4.2pt後方に付けた。
やはり、タイトルの本命はフライタークとストッフか。
GPでは7勝を誇るクバツキは、WCでは2015/16クオピオでの自己最高位7位を更新して初の表彰台。フラも5位に入り、ポーランドはトップ10に3人を入れてきた。
予選2位だった小林潤志郎は1本目11位と出遅れたが、2本目は5位で6位フィニッシュ。今季開幕からの連続トップ10内記録を6に伸ばした。
その潤志郎と同国対決となった竹内択はラッキールーザーの2番手として2本目に残った。今季は予選免除がなくなったのでラッキールーザー5枠はより活きてくるはず。
小林陵侑は1本目を8位で折り返し、2015/16ザコパネでのデビュー戦7位の再現が期待されたけれど、リーダーボードで兄が見守る中での2本目はちょっと力が入ったか。
有馬温泉でリフレッシュしたという葛西紀明はニューヘルメットで臨むも96.5mで撃沈。やはりアプローチがしっくり来ていないらしい。
ところで、ジャンプ週間遠征メンバーは当初は葛西、伊東、竹内、潤志郎、陵侑の5名と発表されたが、後になってから作山が追加発表された。
おそらく大貴の怪我の状態が万全ではないための措置だと思われるが、この初戦では大貴ではなく作山がエントリーされた。
大貴はドイツにいるのだろうか? 雪印メグミルクスキー部のサイトを見ると第7次遠征の派遣者には潤志郎の名前しか載っていないんだけど…