2012/13 FISスキージャンプワールドカップ男子個人第15戦札幌

伊東大貴にまさかのアクシデント マトゥラ2連勝

2013年1月20日(日)札幌(JPN)HS134/K120

18th World Cup Competition

1  ヤン・マトゥラ(CZE) 247.0pt
2  ロベルト・クラニエッツ(SLO) 245.7pt
3  アンドレアス・ヴァンク(GER) 241.0pt
 
7  竹内 択(北野建設) 220.9pt
19  葛西 紀明(土屋ホーム) 194.5pt
29  渡瀬 雄太(雪印メグミルク) 147.2pt
30  伊東 大貴(雪印メグミルク) 121.5pt
32  鈴木 翔(旭川大学) 84.8pt
35  小林 潤志郎(東海大学) 79.1pt
39  岡部 孝信(雪印メグミルク) 75.9pt
40  作山 憲斗(北野建設) 75.8pt
42  栃本 翔平(雪印メグミルク) 70.5pt
46  渡部 弘晃(日本大学) 63.8pt
47  伊藤 謙司郎(雪印メグミルク) 59.2pt
49  田仲 翔大(加森観光&井原水産) 54.7pt

オフィシャル リザルト


いったい何が起こったのか?

1本目2位につけ、ポディウムの一番高いところも視界に入った伊東大貴の2本目。
青野さんのコールに続き、ポーン!というスタートの合図が場内に響いた。

が、来ない。
あれっ? おかしい・・・

飛距離審判員の方の話によると、ポーン!というスタート合図は、選手がゲートから滑り始めるところにセンサーがあってそこを通過すると鳴るらしい。
なので、どうやら大貴がゲートから滑り出したことは確かなようなのだが、しかし、いくら待ってもその姿が現れない。

私が見ていた場所からはスタートゲートもアプローチもカンテも見えないので、その時何がおきているのか全くわからなかったのだ。

だから、まさか、あのような形で大貴がゲートから “滑り出していた” とは思いも寄らなかった。
やや、しばらくたって、青野さんが場内に状況を説明したが、家に帰って放送を見るまではカンテ近くまで滑り落ちたなんて全く知らないままだった。

再スタートできるか否かはジュリーの審査待ちというようなアナウンスはあった。
が、その結果が知らされる前に唐突に次の選手-それはもちろん1本目トップの選手-がコールされ、飛び、そして1位を守った。
その選手-ヤン・マトゥラ-の優勝が告げられ、そのおまけ程度に大貴の2本目失格が告げられた。

なんだかわからないうちに試合は終わっていた。

2021.06.19追記
大貴の失格の理由はリザルトに START BEFORE THE GREEN LIGHT と記載されている。
つまり、シグナルがグリーンに変わる前にスタートしてしまったというもの。
まぁ、ゲートを持つ手が滑って落ちてしまったわけで、決して “スタートした” わけではないんだけどね。

1 ヤン・マトゥラ(CZE)
2 ロベルト・クラニエッツ(SLO)
3 アンドレアス・ヴァンク(GER)
4 トム・ヒルデ(NOR)
5 カミル・ストッフ(POL)
6 ユーリ・テペシュ(SLO)
7 竹内 択(北野建設)
8 ヴォルフガング・ロイツル(AUT)
9 ぺテル・プレヴツ(SLO)
10 マルティン・シュミット(GER)
19 葛西 紀明(土屋ホーム)
29 渡瀬 雄太(雪印メグミルク)
29 伊東 大貴(雪印メグミルク)
32 鈴木 翔(旭川大学)
35 小林 潤志郎(東海大学)
39 岡部 孝信(雪印メグミルク)
40 作山 憲斗(北野建設)
42 栃本 翔平(雪印メグミルク)
46 渡部 弘晃(日本大学)
47 伊藤 謙司郎(雪印メグミルク)
49 田仲 翔大(加森観光&井原水産)
クラニエッツ、マトゥラ、ヴァンク

終始雪が降り、そして強い向かい風。
前日以上に大ジャンプが連発して楽しかったが、ウィンドファクターで20点台の減点も頻発。
公平なルールだとは思うけど、見た目の面白さがスポイルされちゃう感じは否めない。

2日間とも、観客はいつもの国内戦と同じぐらいの入りかな。
だけど、客層はいつもと明らかに違う。
そして何よりも、盛り上がり方がいつもと明らかに違う。

全国から集まった皆様―
来年もまた、大倉山でお会いしましょう!