ヴィルムスタッドが146mの特大ジャンプでV 佐藤幸椰は2位でワールドカップ出場枠を掴む
コンチネンタルカップ 第13戦
1 | フレドリック・ヴィルムスタッド(NOR) | 251.1pt |
2 | 佐藤 幸椰(雪印メグミルクスキー部) | 247.6pt |
3 | マルクス・ミュラー(AUT) | 246.9pt |
11 | 内藤 智文(山形県スポーツ協会) | 223.2pt |
12 | 竹内 択(team taku) | 222.7pt |
19 | 葛西 紀明(土屋ホームスキー部) | 210.9pt |
佐藤幸椰が2位となり、COCの今ピリオドで総合5位となった。
COCにおいてピリオドで総合3位以内に入った国にはWCにおける出場枠が一つ与えられる。
このCOC札幌大会において、佐藤幸椰はこの争いの真っ只中にいた。
このピリオドの総合順位
- R.ペデルセン(NOR)386pt
- M.ミュラー(AUT)300pt
- R.ヨハンソン(NOR)294pt
- F.ヴィルムスタッド(NOR)261pt
- 佐藤 幸椰(JPN)244pt
- J.シュスター(AUT)192pt
- M.コット(POL)187pt
WCの国別の出場枠はワールドランキングリストに基づくアロケーションリストにより最大5名。
前述の通り、COCにおいてピリオドで総合3位以内に入った国には枠が与えられるが、その場合であっても最大6名。
日本を含む強豪国はアロケーションリストにより既に最大の5枠を確保しているので、COCのピリオド総合3位の選手が複数いても一枠が増えるだけ。
佐藤幸椰はピリオド総合5位だったが、4位までにノルウェーの選手が3人いたので、ペデルセン(NOR)、ミュラー(NOR)に続く3番手として枠が与えられることとなった。
このようにCOCピリオド総合3位となり日本にWC一枠増をもたらしたのは、内藤智文、小林潤志郎に続き3ピリオド連続。
WCの新たなピリオド(ヴィリンゲン、レークプラシッドそして札幌)も日本は6枠で臨むことになるが、増えた枠は当然に佐藤幸椰に与えられることになるだろう。
Top6 & Team Japan
マチェイ・コットは一枠増を懸けて佐藤幸椰と激しい争いを繰り広げた。
2戦目を大きく落としたのが痛かったが、3戦目でまた接戦に持ち込んだのはさすがだ。
- 第1戦 佐藤幸椰 5位 × コット 6位
- 第2戦 佐藤幸椰 4位 × コット 14位
- 第3戦 佐藤幸椰 2位 × コット 4位
表彰式
日本勢にとっては、WC札幌大会の選考の場ともなっているCOC札幌大会。
この3試合を終えて、日本勢のCOCスタンディングは次のとおり。
- 内藤智文 298pt
- 佐藤幸椰 294pt
- 葛西紀明 127pt
- 小林朔太郎* 85pt
- 小林潤志郎* 79pt
- 竹内択 75pt
- 中村優斗 20pt
- 坂野旭飛 14pt
- 竹花大松 11pt
- 渡部陸太 3pt
- 山元豪 2pt
- 小林朔太郎と小林潤志郎はWC遠征中のためCOC札幌にはエントリーしていない。
- 小林朔太郎と小林潤志郎はWC遠征中のためCOC札幌にはエントリーしていない。
WC札幌大会の選考基準は次の通り。
World Cup
Sapporo 第1戦、第2戦 選考方法
- 2024/2025 WCスタンディングス上位の選手(Lake Placid大会終了後)
- 2024/2025 COCスタンディングス上位の選手
- 2024/2025 WRL上位の選手(1月27日時点)
※選考人数合計9名(クォータ数によって変動)
※状況に応じて、コーチ会議を行い、ヘッドコーチが最終決定する
「上位の選手」が何を指すのかは定かではないが、これまでは、スタンディング表に名前が載っている選手、つまり1ポイントでも獲得している選手を指してきている。
だとしたら、現時点で❶に該当する選手は、小林陵侑、二階堂蓮、中村直幹、佐藤慧一、小林朔太郎の5選手。
レークプラシッド終了時点ということなので、ここに佐藤幸椰が加わる可能性もある。
先述の通り、札幌大会まではクォータ数は6枠なので、選考人数合計は10名となるはず。
よって❷については、現時点では、内藤智文、佐藤幸椰、葛西紀明、小林潤志郎、竹内択の5選手が該当する。
佐藤幸椰がもたらした一枠増のおかげで竹内択が救われた。
佐藤幸椰が❶に該当したとしても選出される10名に違いはなく、また、仮に怪我などで辞退するようなことになっても❷に該当する選手が5名控えているので、❸の基準を適用することはないだろう。
なお、❷の基準にだけ期限が定められていない。
選考基準には、2/1からのCOCリレハンメルや2/8からのCOCクラニーにも選手を派遣する旨の記載があるが、この派遣は行われないものと思われる。
よって、❷に該当する5選手に変動が生じることもない。
ということで、余程のことがない限り、この10名で確定と考えてよいだろう。