スキージャンプFISワールドカップ2023/24男子個人第10戦ガルミッシュ‐パルテンキルヘン

小林陵侑が2戦連続表彰台でヴェリンガーに肉薄 ラニセクは今季初優勝

2023/24スキージャンプワールドカップ
10th World Cup Competition
  • 2024年1月1日(月)
  • ガルミッシュ‐パルテンキルヘン(GER)
  • HS142/K125

Official Results

1  アンツェ・ラニセク(SLO) 295.8pt ジワ
2  小林 陵侑(TEAM ROY) 292.6pt ノウシアイネン
3  アンドレアス・ヴェリンガー(GER) 291.4pt ワシリエフ
 
19  二階堂 蓮(日本ビールスキー部) 256.6pt 中村直幹
42  小林 潤志郎(雪印メグミルクスキー部) 112.7pt タンデ
45  中村 直幹(Flying Laboratory SC) 109.2pt 二階堂蓮
   竹内 択(team taku) 予選54位  

予選リザルト マッチアップ 本戦リザルト


最終ジャンパーとなった小林陵侑はスタートまで随分と待たされた。
追い風傾向の中にあって時折みられる向かい風が、この場面で強くなりだしたからだ。
シグナルは赤に変わり一旦ゲートを外れる。そこからが長かった。

リーダーボードの前には3位で折り返したラニセク。今季初優勝が懸かる。
4位で折り返したヴェリンガーがこれに続く。グランドスラムの権利は既に失っていたが、トーナメントのトップの座は守りたい。
固唾をのんで陵侑のスタートを待つ両者と2万を超す大観衆。

追い風に変わり再びゲートにつく陵侑。
今季初優勝が懸かる。トーナメントの行方も懸かる。大事な大事な局面。
しかし、やや飛距離が足りず。ヴェリンガーには勝ったものの、ラニセクには3.2pt及ばなかった。

試合後に「緊張もした」と語った陵侑。
風待ちの時間が長かった分、緊張が増していってしまったのかと思いきや「意外と普通だった」とも。
いずれにしても、長い待ち時間が勝負の綾となってしまった感は否めない。

息詰まる好ゲームを制したラニセクは今季初表彰台にして初優勝。通算6勝目。
小林陵侑は2戦連続の2位で、今季3度目の表彰台。
3位ヴェリンガーは今季6度目の表彰台。

トーナメントのトップ3の順位は変わらなかった。
が、陵侑はトップのヴェリンガーとの差を3.0ptから1.8ptにまで詰め、逆に3位クラフトとの差を10.4ptから25.2ptにまで引き離した。
勝利は逃したとはいえ、3度目のジャンプ週間制覇に向け大きな一戦となったことは疑いない。

次戦は難攻不落のインスブルック。休む間もなく予選が始まる。

4hillsトーナメント暫定順位

1  アンドレアス・ヴェリンガー(GER) 600.7pt
2  小林 陵侑(JPN) -1.8
3  シュテファン・クラフト(AUT) -25.2
4  マニュエル・フェットナー(AUT) -32.6
5  ヤン・ヘール(AUT) -34.2

4HT総合順位

WC総合順位

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