2016/17 FISスキージャンプワールドカップ男子個人第8戦オーベルストドルフ

ジャンプ週間開幕 ハイレベルな戦いをクラフトが制する

2016年12月30日(金) オーベルストドルフ(GER)HS137/K120 

9th World Cup Competition 

① シュテファン・クラフト(AUT) 308.0pt(139.0m 134.5m)⇔ゾグラフスキー
② カミル・ストッフ(POL) 305.2pt(137.0m 135.0m)⇔ファンネメル
③ ミハエル・ハイベック(AUT) 296.2pt(135.0m 133.0m)⇔ヨハンソン

 

23 伊東 大貴(雪印メグミルクスキー部) 260.2pt(124.5m 131.0m)⇔ワシリエフ

31 葛西 紀明(土屋ホームスキー部) 127.1pt(124.0m)⇔フライターク
41 竹内 択(北野建設スキー部) 110.0pt(117.0m)⇔ドメン・プレヴツ
46 小林 陵侑(土屋ホームスキー部)  104.1pt(115.0m)⇔ライエ

予選不通過 作山 憲斗(北野建設スキー部) 

 

オフィシャル リザルト

 


 

終始ごく緩い追い風。
このイコールコンディションが選手の実力を如実に反映し、ハイレベルな好ゲームとなった第65回ジャンプ週間の開幕戦。

 

とにかく面白かった!

 

特に、ラスト10人の争いは、どんなに小さな失敗も絶対に許されない状況下で、強豪たちが僅差にひしめく胸躍る展開。
その10人の争いを、ゲートを一段下げることにより無謀な飛ばし合いを避け、結果として最高の舞台を用意することとなった運営の見事な判断にも拍手を送りたい。

 

2シーズン前のジャンプ週間覇者であるクラフトがこのハイレベルな好ゲームを制し今季初勝利。通算5勝目。
少なくとも優勝したクラフトに対して、2位ストッフ、3位ハイベック、4位タンデ(の2本目)に悪いところは見当たらず、この4人のだれが勝ってもおかしくなかったように思う。

 

日本勢では、KOできたのは大貴だけ。
葛西は、最後の最後までラッキールーザーに生き残っていたけれど惜しくも2本目進出を逃した。
あの時点でファンネメルが出てきた悲劇。しかも、順位ではドメンよりも上だったんだけどねぇ・・・ まぁ、これがトーナメントの妙味。

 

そのドメン。
特に悪いようには見えなかったけど、しいて言えばやや前傾が足り無いように見えた。
ゆえに、いつものイケイケ感が見られなかったように思う。
特別な舞台。万余の大観衆。
さすがのアンファンテリブルも人の子だったということか。
次戦での巻き返しに期待。