2015 FISノルディックスキー世界選手権ファルン大会 男子個人LH

セヴェリン・フロイントが圧巻の金メダル シュリーリ銀 ベルタ銅

2015年2月26日(木)ファルン(SWE)HS134/k120

金 セヴェリン・フロイント(GER) 268.7pt(134.0m 135.5m)
銀 グレゴア・シュリーレンツァウアー(AUT) 246.4pt(128.0m 130.0m)
銅 ルネ・ベルタ(NOR) 242.9pt(126.5m 128.5m)

11 葛西 紀明(土屋ホーム) 227.3pt(129.5m 119.5m)
13 小林 潤志郎(雪印メグミルク) 222.7pt(119.0m 130.0m)
24 竹内 択(北野建設) 197.7pt(121.0m 109.5m)
28 伊東 大貴(雪印メグミルク) 192.1pt(119.0m 111.0m)

 



セヴェリン・フロイントは背中に鉄の板でも入れているのだろうか?
ビタッと決まった低い前傾姿勢のまま、まるで定規で線を引くかのごとく全くぶれることなく一直線に距離を伸ばした。
何よりもすごいのはそんな次元の違う姿を2度見せてくれたこと。
ただ一人ヒルサイズジャンプを2本揃え、しかも飛型も高得点。
2本目は二人が20点を付けての59.0ptだ!

 

銀のシュリーレンツァウアーは今季WCでは1勝のみ。
それ以外に登壇はわずかに1回。
総合で9位につけているとはいえ、クラフト、ハイベックに主役の座を奪われてしまっていた。
それがこの大舞台でようやく輝きを放った。
風の影響もあって他の選手たちが2本揃えられなかったのに対して、フロイントと並んでシュリーはそれができた。

 

日本勢では、小林潤志郎が初出場にして13位。
立派な成績だ。
しかも、2本目だけ見れば4位。
カメラに向かって叫びたくなる気持ちもよくわかる。

 

でも皮肉なことに、この2本目によってゲートが1段下げられたことが、直後に飛んだ伊東大貴と竹内択に悪い方に影響しちゃった。
ゲート下げたのに向かい風が収まっちゃったからね。
二人ともちょっとかわいそうだったなぁ。
特に大貴は1本目も数値上は全選手中で最も悪い条件のうちの一人だったからね。
全くいいところなく終わってしまった。

 

葛西紀明も2本目の条件は良くなかった。
けど、それ以上に、ファルンに来てからは、なんだか全てがいつもと違って見える。
アプローチの姿勢も踏切の角度もムササビに開く手の動きも・・・
素人目にそう見えちゃうだけなんだろうけどね。

 

残すは団体戦のみ。
前回大会と同じく女高男低で終わって欲しくない。
でも、メダル取れそうな要素が見つからないんだよなぁ・・・