スキージャンプFISワールドカップ2024/25女子個人第16戦レークプラシッド

ニカ・プレヴツが連勝で今季7勝目 アグネス・ライシュは初表彰台 佐藤柚月は2試合連続のポイント獲得

21st World CUP Competition
  • 2025年2月8日(土)
  • レークプラシッド(USA)
  • HS128/K115

Official Results

1  ニカ・プレヴツ(SLO) 272.1pt
2  アグネス・ライシュ(GER) 261.2pt
3  セリーナ・フライターク(GER) 254.7pt
 
20  佐藤 柚月(札幌日大高校) 190.3pt
33  坂本 季花(飯山高校) 66.8pt
34  岩崎 里胡(戸田建設株式会社) 66.7pt

予選リザルト 本戦リザルト


ニカ・プレヴツが強さを見せつけレークプラシッドを連勝。
今季7勝目となるこの勝利により、総合で2位のカタリナ・シュミットに200pt以上の差をつけ2シーズン連続の総合優勝に向け着実に歩みを進め。
また、通算14勝となり、サラ・ヘンドリクソンの13勝を抜いて歴代7位に浮上した。

勝負の綾は、1本目のエイリン‐マリア・クバンダルのコーチリクエストだっただろうか。
HSの95%に0.5m足らずに加点を得られず、7位で折り返すことになった。
得られていれば首位のプレヴツに肉薄する2位ターンだったので、試合の様相は変わったはずだ。

というのも、2本目のラストの2人(ライシュ、プレヴツ)の時は向かい風が強まった。
2本目でもクバンダルはリクエストを使ったが、ラスト2人の場面で飛んでいたらどうだっただろう。
と、ついついタラレバを考えてしまう。

いずれにしてもプレヴツは素晴らしかった。
いつも通りやや空中で左右に揺れたが、問題なく飛距離を伸ばした。
おそらくはこの台で時折吹く下の風を掴んだのだろう。最後に再び浮き上がったようにも見えた。

2位のアグネス・ライシュは初表彰台。
昨シーズンまでは一度もトップ10に入ったことがなかったが、今季はここまで2度の4位を含む6回のシングル。いつ表彰台に上がってもおかしくない状態にあった。
男子選手張りの攻撃的な空中フォームがかっこいい。

次の新たな優勝者になるであろう選手と呼ばれて久しいセリーナ・フライタークは、今季4度目の表彰台。
こういう選手が世界選手権で金メダルをかっさらっていく展開というのはなくはない。

カタリナ・シュミットが5試合ぶりのシングル7位となったが、前述の通り総合では首位のプレヴツと201ptの差がついた。
シーズン序盤では、逆に2位プレヴツに対し151ptの差をつけていたシュミット。巻き返しはあるのか。

前戦で初の海外WCで23位となった佐藤柚月は20位で2試合連続のポイント獲得。
形態安定飛行で空中で一切動かないのが強み。国内戦と同様にそれをWCでもできていると思う。
坂本季花と岩崎里胡は2本目には進めなかったが、予選を突破できただけでもすごいことではある。

WC個人総合順位

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