スキージャンプFISワールドカップ2022/23男子個人第20戦ヴィリンゲン

グランネルが4連勝 小林陵侑は今季海外で初の表彰台

2023年2月5日(日) ヴィリンゲン(GER)HS147/K130

23rd World Cup Competition

1  ハルヴォア-エグナー・グランネル(NOR) 273.0pt
2  小林 陵侑(土屋ホームスキー部) 252.3pt
3  ダニエル-アンドレ・タンデ(NOR) 249.2pt
 
16  中村 直幹(Flying Laboratory SC) 209.8pt
27  二階堂 蓮(日本ビールスキー部) 165.5pt
46  竹内 択(team taku) 42.8pt
   佐藤 幸椰(雪印メグミルクスキー部) 予選61位
   佐藤 慧一(雪印メグミルクスキー部) 予選64位

予選 リザルト 総合順位


1本目は7位だった小林陵侑。
2本目に入ると湿った雪が降りアプローチの状態が悪くなっていった。
1本目トップ10の選手たちであってもなかなか飛距離を伸ばせない。

そんな中にあって陵侑は、2本目の最長不倒となる145.5m。
状態が良くないアプローチにも関らず乗れている感じで、その後の飛び出しから空中への移行もスムーズ。そのせいかHS近くまで飛んだにもかかわらず着地も軽やか。
思わず右手の親指を突き上げた会心の一発は2本目トップの得点。
勝利には届かなかったものの今季4回目、かつ海外試合では初となる表彰台をゲットした。

昨季総合優勝を果たした際の陵侑は、8勝のうち5つが逆転勝利だった。
今季札幌での二つの勝利も2位からの逆転だったし、2戦目では11位から表彰台に上っている。
仮に1本目の結果が思わしくなくても2本目で修正してこれるのが陵侑の強み。こういう試合が増えてくればいよいよ本調子に戻ってきたといえるのではないか。
まぁ、1本目から無双してくれるに越したことはないが。

その陵侑に20.7ptの大差をつけて優勝したグランネル。
1本目の147.5mは圧巻。2本目も142.0m。2本とも着地も決まった。とにかく今季のグランネルは、どれだけ飛距離を出しても何の問題もなく着地を決める。

これで4連勝。今季9勝目。20試合目での勝利数は総合優勝を果たした2020/21シーズンの10とほぼ同じ。
今季はそのシーズンより7試合多い32試合の予定なので自身の記録であるシーズン11勝はおろか、小林陵侑の13勝、いやぺテル・プレヴツの15勝も視野に入る。

3位のタンデは昨季オスロで2シーズンぶりの優勝を遂げて以来の表彰台。
今季最高位は2回の7位で、グランネルを除いてノルウェー勢はやや精彩を欠いていただけに、シーズン全体を面白くするうえでも重要な結果を残してくれたと思う。

日本勢は中村直幹が3戦連続のポイント獲得。
二階堂蓮は札幌第3戦以来4試合ぶりのポイント獲得。
竹内択は予選で19位と好結果が出たものの本戦では2本目に進むことはできなかった。