2021 FISグランプリジャンプ男子個人第7戦ヒンツェンバッハ

佐藤幸椰GP初優勝 小林陵侑2位 今季初参戦でワンツー

2021年9月25日(土) ヒンツェンバッハ(AUT)HS90/K85

10th Grand Prix Competition

1  佐藤 幸椰(雪印メグミルクスキー部) 246.7pt
2  小林 陵侑(土屋ホームスキー部) 245.1pt
3  カール・ガイガー(GER) 244.2pt
 
14  中村 直幹(Flying Laboratory SC) 230.6pt
22  小林 潤志郎(雪印メグミルクスキー部) 219.1pt
44  佐藤 慧一(雪印メグミルクスキー部) 95.5pt

予選リザルト オフィシャル リザルト


佐藤幸椰の2本目は、踏み切った瞬間にもう完璧に形が決まっていたように見えた。
本人はいつも通り首をかしげたけれど、傍目には会心の出来に見えた。
WCでは2勝を挙げているが、GPはこれが初勝利。

金曜日の公式練習と予選の計3本と本戦1本目までは全てトップだった小林陵侑は、本戦2本目だけやや突っ込みすぎたように見え9番手のスコア。
1.6pt差で逆転を許したが、それがチームメートだったこと、2本目トップで猛追したガイガーを0.9pt差で抑え切ったこと、結果としてワンツーでフィニッシュできたこともあってか、試合後の表情もコメントも明るい。

日本Aチームとしては、この試合が今季初参戦となったわけだが、それに合わせるかのように、ポーランド、オーストリア、ドイツもAチームの選手が揃った。
そんな中でのワンツーは、たとえGPであったとしても価値がある。

ただ、一つ残念だったのは、ノルウェーAチームが不在だったこと。
シュチンスクとチャイコフスキーで3戦全勝と無双したグランネルをはじめとして、リンビーク、ヨハンソン、フォルファングも状態が良かったノルウェー勢。
彼等と日本Aチームの力関係を見たかった。

いや、しかし、楽しい試合だった。
それはもちろん、日本Aチームの今季初参戦とワンツーがあったからでもあるけれど、何よりも観客の姿があるのが嬉しかった。
このご時世ゆえに意図して観客を映さないケースもある中、この試合ではたっぷり映してくれた。サマー大会ならではの、どこかのんびりとした観客の雰囲気がとてもうらやましく見えた。

いや、ホントに「もっと観客を映して!」って思っちゃったよ。

総合順位