ヘルツル2連勝で今季4勝目 日本勢はトップ10に3人
2020年2月2日(日)オーベルストドルフ(GER)HS137/K120
12th World Cup Competition
1 | キアラ・ヘルツル(AUT) | 287.6pt |
2 | マーレン・ルンビ(NOR) | 285.3pt |
3 | マリタ・クラマー(AUT) | 269.8pt |
4 | 高梨 沙羅(クラレ) | 260.7pt |
7 | 伊藤 有希(土屋ホーム) | 248.1pt |
9 | 丸山 希(明治大学) | 245.4pt |
34 | 勢藤 優花(北海道ハイテクAC) | 81.1pt |
ヘルツルが2連勝で今季4勝目。
1本目はルンビに対して6.4pt差のトップで折り返したが、2本目はそのルンビに詰め寄られ、数値が表示されるまでどちらが勝ったかわからない際どい勝負。
なんとか2.3pt差で逃げ切った。
ヘルツルは3戦ぶりに再びイエロービブをルンビから奪うことに成功。
両者の差は15pt。
試合ごとにスタンディングトップが入れ替わる今季の激戦ぶりはホントにワクワクさせられる。
前日の試合では、やや雑に感じられたシグナルコントロール。この日は逆に、目まぐるしくゲート変更が行われた。
2本の順位に乖離がある選手も目立つので致し方なかったとはいえ、シグナルコントロールをもう少し丁寧に行えば、ここまでせわしなくゲートを上げ下げしなくても良かったんじゃないかという思いはぬぐえない。
まぁ、あんまりこんなことばかりは言いたくないので、この辺にしておこう。
ピンケルニッヒが着地後にスキーを折る転倒などもありトップ10から漏れはしたが、クラマーが地力のあるところを見せつけ札幌での初優勝以来となる表彰台。
次戦はヒンツェンバッハ。オーストリアチームは最高の状態で自国大会に臨むこととなる。
昨日試して失敗した新スーツを使わなかった高梨沙羅は元のスーツで巧くまとめて4位。
2本目4位となる会心のジャンプに久々に笑顔が見られた伊藤有希が7位。
2本目のフライト終盤で粘りを見せて131.0mまで伸ばした丸山希は3戦連続シングルとなる9位。
日本勢がトップ10に3人というのは2017/18オーベルストドルフ以来のこと。その時は1位/高梨、4位/勢藤、6位/伊藤だった。
ところで横川コーチがインタビューで言っていた「隠し玉で出したい選手がいる」って誰のこと? 正直ちょっと思い浮かぶ選手がいないんだけど。
そして、札幌大会初日にクラマー以上に気になった選手であるキンガ・ライダが、その時に出した自己最高位21位を一気に更新して6位となったことも忘れずにここに記しておく。
ポーランドが女子選手の育成に本腰を入れたら他国はうかうかしていられなくなるだろうね。