2019 FISグランプリジャンプ 男子個人第8戦クリンゲンタール

クバツキ 2度目のGP総合優勝 ラニセク GP通算3勝目

2019年10月5日(土) クリンゲンタール(GER)HS140/K125 

11th Grand Prix Competition 

1  アンツェ・ラニセク(SLO)  137.6pt
2  マリウス・リンビーク(NOR)  136.6pt
3  ピオトル・ジワ(POL) 135.6pt
 
4  小林 陵侑(土屋ホームスキー部)  132.3pt
9  竹内 択(team taku)  123.1pt
11  佐藤 幸椰(雪印メグミルクスキー部) 120.2pt
32  佐藤 慧一(雪印メグミルクスキー部) 98.4pt
33  中村 直幹(移籍中) 98.0pt
47  伊藤 謙司郎(雪印メグミルクスキー部) 83.3pt
62  小林 潤志郎(雪印メグミルクスキー部) 予選落ち

予選リザルト オフィシャル リザルト


 

イエロービブで最終戦を迎えた佐藤幸椰。
岡部孝信、原田雅彦、伊東大貴、作山憲斗に続く日本人として5人目のGP総合優勝にもうすぐ手が届く。
背後には10pt差でダヴィド・クバツキがピタリと付けるが、ここはポイント計算をして逃げ切りを図るような気持ではなくしっかりとこの試合に勝つことを目指してほしい。未勝利のままでの総合優勝では画竜点睛を欠く。

 

が、最悪のコンディション。
強風と雨で開始時刻はディレイを重ね、1時間後に1本勝負としてスタートしたが、風も雨も依然として収まらず。
映像で見る限りはコーチボックスの後ろの木々がワッサワッサと揺れ捲り、とても試合を始められる状況にはないように見えた。
実際、始まってはみたもののレッド頻発。正面からの映像では踏切直後に風に煽られて大きく横にスライドするような場面も散見されるなど、 アタリハズレの多い残念な試合展開となってしまった。

 

佐藤幸椰は11位に終わり、5位に入ったクバツキに逆転を許し総合優勝を失った。
残念だけど、総合2位という結果をポジティブにとらえることにしよう。
なお、クバツキは2017年以来となる二度目のGP総合優勝。

 

試合に勝ったのはアンツェ・ラニセク。
2017チャイコフスキーでの2連勝以来のGP通算3勝目。これまでのWCでの最高位は4位が2回。
個人的には、2014/15ルカでの身の毛もよだつような転倒や、2015年STVカップ/COCでの幻のバッケンレコードと、2016/17平昌での4位が印象に残る選手ではあるんだけど、そろそろWCでの優勝が欲しいね。

 

2位のマリウス・リンビークは、GP・WCを通じて初表彰台。
148.0mを飛んで夏のヒルレコードを更新したけれど、風にも相当恵まれたね。
逆に強めの向かい風傾向だった中、数値上の追い風を受けてしまったのは僅かに4人。そのうちの二人が佐藤慧一と中村直幹。
やはりアタリハズレの要素が強い難しい試合だった。

 


 

 2019グランプリ 総合順位
1 ダヴィド・クバツキ POL 305 1勝
2 佐藤 幸椰 JPN 294 最高位2位
3 ティミ・ザイツ SLO 268 2勝
4 小林 陵侑 JPN 261 2勝
5 カール・ガイガー GER 232 1勝
6 中村 直幹 JPN 225 最高位3位
7 佐藤 慧一 JPN 213 最高位2位
13 小林 潤志郎 JPN 146 最高位4位
15 カミル・ストッフ POL 138 1勝
16 アンツェ・ラニセク SLO 129 1勝
20 岩佐 勇研 JPN 113 最高位8位
27 伊東 大貴 JPN 85 最高位5位
39 竹内 択 JPN 43 最高位9位
56 栃本 翔平 JPN 17 最高位18位
60 伊藤 謙司郎 JPN 9 最高位22位
66 原田 侑武 JPN 4 最高位27位

個人総合順位

 

 2019グランプリ 個人大会別優勝者
1 ヴィスワ LH ティミ・ザイツ
2 ヒンターツァルテン NH カール・ガイガー
3 クーシュベル LH ティミ・ザイツ
4 ザコパネ LH カミル・ストッフ
5 白馬 LH 小林 陵侑
6 白馬 LH 小林 陵侑
7 ヒンツェンバッハ NH ダヴィド・クバツキ
8 クリンゲンタール LH アンツェ・ラニセク

 

 2019グランプリ 団体大会別優勝国
1 ヴィスワ LH  ポーランド
2 ヒンターツァルテン NH MIX ドイツ
3 ザコパネ LH  日本

 

 2019グランプリ ネイションズカップ
1 日本 2185
2 ポーランド 1950
3 スロベニア 1427
4 ノルウェー 1421
5 ドイツ 1243

国別総合順位