クラフト 2季ぶりの勝利 佐藤幸椰 WC初表彰台
2019年1月20日(日) ザコパネ(POL)HS140/K125
18th World Cup Competition
1 | シュテファン・クラフト(AUT) | 278.3pt | 133.0m | 132.5m |
2 | ロベルト・ヨハンソン(NOR) | 275.7pt | 131.5m | 133.5m |
3 | 佐藤 幸椰(雪印メグミルク) | 273.3pt | 133.0m | 131.5m |
7 | 小林 陵侑(土屋ホーム) | 268.5pt | 124.0m | 133.5m |
33 | 葛西 紀明(土屋ホーム) | 125.5pt | 129.0m | |
37 | 小林 潤志郎(雪印メグミルク) | 120.6pt | 121.5m | |
41 | 伊東 大貴(雪印メグミルク) | 117.0pt | 119.0m | |
中村 直幹(東海大学) | 予選落ち | 51位 | ||
栃本 翔平(雪印メグミルク) | 予選落ち | 53位 |
シュテファン・クラフトが2016/17最終戦プラニツァ以来となる2シーズンぶりの勝利を挙げた。
2シーズン前といえばクラフトが総合王者に輝いた年。そのシーズンを最後にクラフトは一度も勝てていなかったのだ。
そして、これはオーストリアにとっても2シーズンぶりの勝利。
2000/01シーズン以来となる無勝利に終わった昨シーズンのオーストリア。その悪夢にもようやく終止符が打たれた。
基本は終始追い風で、団体戦でのジーゲルの転倒のせいもあってかゲート設定はやや慎重だったように思う。
R1からテーブルの先までが短い為かタイミングを外す選手が散見されたし、数値に現れない風があるのか、フライトの後半が全く伸びず途中で落ちてしまうような選手も見られた。
クバツキとストッフもそうで、バルディフィエンメでの好結果をここに繋げたかったのに結果は散々。クバツキは12位、ストッフに至っては2本目に進めないという憂き目にあった。
ポーランドとしてはクバツキが最高位。なんだが観客も今一つノリ切れない感じ。
そんな中輝いたのは佐藤幸椰だった。
1本目、27番ビブで飛んだ幸椰は46番ビブのクラフトに抜かれるまでトップを守り続け、そのまま2位で折り返す。
2本目は、かなり踏み外したようにも見えたが最後まで粘って飛距離を伸ばした。
結果は初の3位表彰台。
やったー!
ちっちゃい幸椰がでっかい仕事をやってのけた!
おめでとう!
そして佐藤幸椰だ。
小学2年でジャンプを始め、兄の正棋の活躍に触発されより高いところを目指すようになったという。
男女各1名しか出場できない第1回冬期ユースオリンピックで高校1年生ながら見事銅メダルを獲得。インターハイ3連覇を成し遂げた史上唯一の選手でもある。雪印メグミルク入社後も、2015ジュニア世界選手権でフォルファン、ヴェリンガーなどに次ぐ4位と健闘する等、着々とステップアップは果たしていた。
でも個人的には、2017年のHBCカップで「一人だけ違うテーブルから踏み切ったかのような高い飛び出しを見せた」、あの頃から幸椰のジャンプが大きく変わったように感じている。2017/18 男子個人第15戦ヴィリンゲン(2018.2.4の記事)