高梨沙羅 5連勝 小林陵侑 復帰戦V
2018年11月3日(土) 札幌市 大倉山ジャンプ競技場 HS137/K123
女子組(ゲート1本目20、2本目17)
1 | 高梨 沙羅(クラレ) | 250.5pt | 123.5m | 137.5m |
2 | 伊藤 有希(土屋ホームスキー部) | 175.6pt | 115.5m | 105.0m |
3 | 勢藤 優花(北海道ハイテクアスリートクラブ) | 147.4pt | 100.5m | 106.0m |
男子組(ゲート1本目10、2本目8)
1 | 小林 陵侑(土屋ホームスキー部) | 259.4pt | 127.0m | 137.0m |
2 | 中村 直幹(東海大学) | 254.8pt | 129.0m | 130.5m |
3 | 伊東 大貴(雪印メグミルクスキー部) | 252.0pt | 133.0m | 125.5m |
4 | 栃本 翔平(雪印メグミルクスキー部) | 242.0pt | 130.5m | 123.0m |
5 | 佐藤 慧一(雪印メグミルクスキー部) | 234.6pt | 128.5m | 122.0m |
6 | 佐藤 幸椰(雪印メグミルクスキー部) | 231.3pt | 126.5m | 123.0m |
高梨沙羅は1本目でゲートを2段下げた。
この試合にGFは採用されていないので、これはもちろんジュリー判断ではなくコーチ判断。
この辺りのルールがいま一つよくわからないのだが、GFルールが採用されていなくても、コーチ判断によりゲートを下げることは可能のはず。事実、GFルールが採用されていない2015年HBCカップで伊藤有希がコーチリクエストによりゲートを下げている。ただし、もちろん加点はされない。
そこで疑問なのだが、ならば何故、前日の札幌市長杯の2本目で沙羅陣営はゲートを下げなかったのか?
前戦の記事で「怪我がなくてホントに良かった」と書いたが、実は沙羅はHSを7.0mも上回るあの大ジャンプで膝を痛め、内出血の青アザができていたらしい。
ビュービューと音が聞こえてきそうな強烈な向かい風の中でレッドを出さなかった運営も運営だが、余りあるほどのリードがありながらコーチリクエストを使わなかった沙羅陣営の判断にも疑問が残る。
あの風のままでグリーンになることはないと高をくくったか。あるいはルールを熟知していなかったとか。
いずれにせよ世界で戦う為には世界基準のルールに従うべき。
GFルールが採用されていれば、あの場面では間違いなくジュリーはゲートを下げていただろうし、仮にそうでなければコーチは躊躇なくリクエストしたはずだ。
女子組
① 高梨 沙羅(クラレ)
② 伊藤 有希(土屋ホームスキー部)
③ 勢藤 優花(北海道ハイテクアスリートクラブ)
4 大井 栞(早稲田大学)
5 丸山 希(明治大学)
6 岩佐 明香(日本大学)
男子組
① 小林 陵侑(土屋ホームスキー部)
② 中村 直幹(東海大学)
③ 伊東 大貴(雪印メグミルクスキー部)
4 栃本 翔平(雪印メグミルクスキー部)
5 佐藤 慧一(雪印メグミルクスキー部)
6 佐藤 幸椰(雪印メグミルクスキー部)
小林陵侑は、膝痛のため全日本選手権NHからの3戦を欠場していたが、復帰戦となるこの試合で見事優勝。
飛びすぎるとまた膝を痛めてしまう心配があったようだけれど、2本目で137.0mを飛んでも、ランディングバーンの改修のおかげで着地はしやすかったとのこと。
見た目にはどこがどう変わったのかはわかりにくいが、選手がはっきりとその効果を実感できたということからも、FISの方向性は正しいと言える。
表彰式
女子組 伊藤、高梨、勢藤
女子組最長不倒賞 高梨 沙羅(137.5m)
男子組 中村、小林、伊東
男子組 栃本、佐藤慧、佐藤幸
男子組最長不倒賞 小林 陵侑(137.0m)
この試合には少年組の設定がないが、30位内に入った3名を紹介したい。
男子組21位 二階堂 蓮(下川商業高校)
男子組28位 藤田 慎之介(東海大学付属札幌高校)
男子組30位 工藤 漱太(下川商業高校)
前日に大倉山デビューを飾った葛西優奈、葛西春香、千葉大輝に続いて、この日は辻創太がデビュー。
男子組50位 辻 創太(札幌柏中学校)
小林家の4人が勢ぞろいするのって、あるようであまりないかも。
この日は、陵侑以外は奮わなかったけどね。
男子組10位 小林 潤志郎(雪印メグミルクスキー部)
女子組14位 小林 諭果(CHINTAIスキークラブ)
男子組優勝 小林 陵侑(土屋ホームスキー部)
男子組44位 小林 龍尚(岩手盛岡中央高校)
例年では2月に開催されるUHB杯だが、今年はこの時期に開催された。
今までは、WCはもちろんのこと、ジュニア世界選手権やインターハイなどと日程が被り、よってエントリーが極めて少ないどことなく日陰の存在だった。
しかし、前回大会は五輪メンバーが急遽参戦しただけでなく、なんとシモン・アマンまでもがエントリー。思わぬ盛り上がりを見せた。
それに味を占めたか?
だだ、11月開催が今年だけのことなのか、来年以降もそうなのかはよく知らない。