WC初開催の韓国大会 クラフトが今季4勝目
2017年2月15日(水) 平昌(KOR)HS140/K125
23rd World Cup Competition
① シュテファン・クラフト(AUT) 293.5pt(138.0m 137.5m)
② アンドレアス・ヴェリンガー(GER) 279.8pt(136.0m 136.0m)
③ カミル・ストッフ(POL) 268.2pt(126.5m 134.0m)
16 竹内 択(北野建設スキー部) 236.7pt(129.0m 126.0m)
21 葛西 紀明(土屋ホームスキー部) 228.5pt(130.0m 120.0m)
33 小林 潤志郎(雪印メグミルクスキー部) 100.9pt(123.0m)
37 作山 憲斗(北野建設スキー部) 98.8pt(123.0m)
48 小林 陵侑(土屋ホームスキー部) 78.0pt(112.0m)
地形的に風が暴れやすい、インランが歪んでいる・・・など前評判は散々だったけれど、同日に行われた女子も含めて意外と普通に試合ができた。
女子の試合の映像ではややわかりにくかった防風ネットがLHの映像では存在感抜群で、クラフトのコメントなどによるとその評価は今まで見た中で一番良いらしい。
女子も含めて、カメラの位置が個人的には最適な位置でとても見やすく、また集音マイクの効果も抜群すぎるぐらいによく音を拾うため臨場感たっぷりで、まるで大倉山のランディングバーン横で観戦しているような気分にさせられた。
もっとも、観客の少なさも大倉山並みで、オリンピックの盛り上がりを一過性に終わらせないためには相当な工夫が必要となるだろうね。
試合は、クラフトが圧倒的な強さを見せた。
ヴェリンガーの鬼サッツもストッフの形態安定飛行もどちらも凄かったけれど、クラフトはその上を行く。
今季4勝目。通算8勝目。総合トップのストッフに100pt差に迫った。
2本目に139.5mでライエと一緒にWCヒルレコードホルダーとなり自己最高位タイ4位に入ったラニセクの喜びようはこの試合のハイライトだったかもね。
個人的には、2014/15ルカでの身の毛もよだつような転倒(こちら)や、2015年大倉山STV/COCでの幻のバッケンレコード(こちら)の印象しかないんだけれど、以外にもこれが4度目のシングル。そういえば昨年の札幌でも6位に入っていたね。(こちら)
今回のJスポは、札幌大会で元康氏や吉田氏が取材した濃い目のネタが結構あって楽しめた。
先日書いた葛西のアプローチの謎(こちら)にも触れてくれたので、なるほどそういうことかと。
葛西本人に取材したことだろうから元康氏の憶測とかではないんでしょ?
だとしたら葛西は相当重症。風さえ良ければ飛べるとかマテリアルがどうとかいう次元の話ではないような気がする。