第67回雪印メグミルク杯ジャンプ大会

佐藤慧一と小林朔太郎が自社冠大会でワンツー 岩佐勇研が復活の表彰台 岩佐明香は国内3連勝 

全日本スキー連盟A級公認
  • 2026年2月1日(日)
  • 札幌市 大倉山ジャンプ競技場
  • HS137/K123

女子組

1  岩佐 明香(大林組スキー部) 212.1pt
2  中山 和(日本ビールスキー部) 207.4pt
3  岩崎 里胡(戸田建設株式会社) 194.5pt
 
4  櫻井 梨子(あいおいニッセイ同和損保) 165.9pt
5  小林 諭果(CHINTAIスキークラブ) 155.6pt
6  藤元 彩子(法政大学) 155.4pt

リザルト

ジュニア組

  • 出場なし

少年組

1  長谷川 琉已(下川商業高校) 210.9pt
2  三上 託摩(余市紅志高校) 196.9pt
3  高橋 劉成(下川商業高校) 193.8pt
 
4  岡部 凛大郎(下川商業高校) 182.9pt
5  杉山 瑶太(下川商業高校) 138.0pt
6  清水 絢心(札幌日大高校) 86.0pt

リザルト

成年組

1  佐藤 慧一(雪印メグミルクスキー部) 277.8pt
2  小林 朔太郎(雪印メグミルクスキー部) 267.8pt
3  岩佐 勇研(東京美装グループスキー部) 259.7pt
 
4  中村 優斗(COOTS SC) 251.3pt
5  藤田 慎之介(Farm Fujita) 247.1pt
6  葛西 紀明(土屋ホームスキー部) 245.3pt

リザルト 総合リザルト


今年で創部80周年となる雪印メグミルクスキー部。
節目の年ではあるが、1984年のサラエボ五輪以来11大会ぶりに五輪代表に選手を送り込むことができなかった。
先月のワールドカップ札幌大会を終えて、伊東大貴監督らから、4年後の五輪でのメダル獲得を目標に再始動しようという話があったという。

そうして迎えた自社の冠大会。
所属選手たちにとっては、絶対に負けられないプレッシャーのかかる大会ではあるが、それをはね返し佐藤慧一が優勝、小林朔太郎が2位に続いた。

佐藤慧一は、HTBカップに続く今季国内2勝目。雪印メグミルク杯は、第65回大会以来2年振り2度目の優勝。
小林朔太郎は、前日のTVh杯での優勝に続いて2戦連続表彰台。

なお、この大会で雪印メグミルク所属選手によるワンツーは、2015年の第56回大会で栃本翔平、佐藤幸椰、原田侑武、伊藤謙司郎が4位までを独占して以来11年ぶり。

女子組

1 岩佐 明香(大林組スキー部)
2 中山 和(日本ビールスキー部)
3 岩崎 里胡(戸田建設株式会社)
4 櫻井 梨子(あいおいニッセイ同和損保)
5 小林 諭果(CHINTAIスキークラブ)
6 藤元 彩子(法政大学)

女子組は、ただ一人K点オーバーを2本揃えた岩佐明香が優勝。
雪印メグミルク杯は2連覇。
HBCカップ、TVh杯に続く国内三連勝。かつ、今季国内戦全5試合で全て表彰台に立っている。

少年組優勝は、4日前に高校選抜を制したばかりの1年生の長谷川琉已。

先日のHBCカップの記事で紹介したが、テストジャンパーとして女子のゲートのみならず、男子のゲートでもK点オーバーを連発する姿に思わず目を見張った。
中学生の時にも能力の高い選手ではあったが、ただ、失礼を承知で敢えて言えば子供のジャンプ。それが、すっかりと大人のジャンプをするようになっていたことに驚かされた。

第38回全国高等学校選抜スキー大会

以前、テレビの解説で原田雅彦氏が、「スキージャンプは、一夜にして飛べるようになることがある」というようなことを言っていた。一部でこれを揶揄するような意見もネット上に見られたが、長谷川琉已が原田氏の説を立証しているよう思える。

本当に、急に飛べるようになった。

少年組

1 長谷川 琉已(下川商業高校)
2 三上 託摩(余市紅志高校)
3 高橋 劉成(下川商業高校)
4 岡部 凛大郎(下川商業高校)
5 杉山 瑶太(下川商業高校)
6 清水 絢心(札幌日大高校)

成年組

1 佐藤 慧一(雪印メグミルクスキー部)
2 小林 朔太郎(雪印メグミルクスキー部)
3 岩佐 勇研(東京美装グループスキー部)
4 中村 優斗(COOTS SC)
5 藤田 慎之介(Farm Fujita)
6 葛西 紀明(土屋ホームスキー部)

この日最大のトピックスは岩佐勇研の表彰台。

1本目でこの日の最長不倒となる141.0m。ヒルサイズを4.0mも超え、派手にガッツポーズ。
3位で折り返した2本目もヒルサイズを超える138.0m。今度は両手を天に突き上げた。
ゲートの違いがあったとはいえ、ヒルサイズオーバーは岩佐勇研のみ。しかも2本揃えた。

2023年のサマー山形蔵王大会で、前十字靭帯断裂と半月板損傷の大怪我を負った。
代表選考の対象試合でもあり、まさに人生を賭けた試合ともいえるものであったはず。
その強い思いが悪い結果に繋がってしまったのだろうか。勇研の無念を思うと言葉もない。

約1年後に復帰するも、かつてのように表彰台の常連となる日はなかなかやってこなかった。

が、ここにきて光明が差す。
HBCカップで9位。2本目だけ見ると4位。TVh杯も9位。1本目だけ見ると5位。
少なくとも2本中1本は会心の一発を決められるようになってきていた。なので、6位まで表彰される雪印メグミルク杯であれば入賞できるのではと少し期待していたのだが…

おみそれしました。
トレードマークのガッツポーズ連発で一気に表彰台へ。
蔵王で怪我を負う一週間前の2023大倉山チャレンジカップでの3位以来2年半ぶりの表彰台。

表彰式

女子組
少年組
成年組

国内大会としては、最もホスピタリティにあふれるこの大会。
会場には座って観戦できるようたくさんのベンチが置かれ、キッチンカーも多く、無料で自社製品の牛乳やカツゲンなどが振舞われる。抽選会やバックヤードツアーなども楽しめる上に、お土産まで頂ける。

まさに至れり尽くせりなのだが、一つだけ注文がある。
表彰式をあの場所でやるのは仕方がないとはいえ、観客からはとても見えにくい。
その理由の一つがDJブース。あれを他の場所に設置してもらえないだろうか。

まあ、表彰式が見えにくいのは大倉山の全ての試合に言えることであって、この大会に限ったことではないのだけれど。


雪上シーズン国内戦の表彰台(女子)

大会 優勝 2位 3位
名寄ピヤシリ 一戸 くる実 岩佐 明香 櫻井 梨子
名寄吉田杯 一戸 くる実 櫻井 梨子 岩佐 明香
HBCカップ 岩佐 明香 一戸 くる実 櫻井 梨子
TVh杯 岩佐 明香 中山 和 櫻井 梨子
雪印メグミルク杯 岩佐 明香 中山 和 岩崎 里胡

雪上シーズン国内戦の表彰台(男子)

大会 優勝 2位 3位
名寄ピヤシリ 栗田 力樹 藤田 慎之介 中村 優斗
名寄吉田杯 中村 優斗 藤田 慎之介 池田 龍生
HTBカップ 佐藤 慧一 R.ペデルセン N.バッハリンガー
STVカップ   中 止  
HBCカップ 山元 豪 藤田 慎之介 竹花 大松
TVh杯 小林 朔太郎 葛西 紀明 竹花 大松
雪印メグミルク杯 佐藤 慧一 小林 朔太郎 岩佐 勇研