今季2勝目のヴェリンガーがRAW AIRトップに 小林陵侑は4位 小林朔太郎は自己最高の13位

Official Results
1 | アンドレアス・ヴェリンガー(GER) | 436.1pt |
2 | ティミ・ザイツ(SLO) | 427.8pt |
3 | アンツェ・ラニセク(SLO) | 422.7pt |
4 | 小林 陵侑(TEAM ROY) | 413.5pt |
13 | 小林 朔太郎(雪印メグミルクスキー部) | 355.4pt |
21 | 二階堂 蓮(日本ビールスキー部) | 323.4pt |
22 | 中村 直幹(Flying Laboratory SC) | 321.3pt |
30 | 佐藤 幸椰(雪印メグミルクスキー部) | 279.8pt |
向かい風傾向だった1本目に対し2本目は強い追い風が吹いた。
フライングにおいて風は最大限に考慮しなければならない。
2本目では時間帯によっては選手がゲートに着くたびにレッドシグナルが出る始末。なかなか先に進まない。
そんな中でも表彰台争いはスリリングで面白かった。
今季2勝目となったヴェリンガー。
通算9勝目だが、フライングではこれまで4度の2位があったが優勝はこれが初めて。
この勝利によりRAW AIR総合トップに躍り出たが、RAW AIR初開催の2016/17では、総合トップで迎えた最後の1本に不運な条件に当たり、手中にあったと思えたタイトルを失っている。リベンジなるか。
2位ザイツと3位ラニセクはフライングとなるとさすがに巧い。
2本目で転倒したにもかかわらずプレヴツも5位となり、スロベニア勢はトップ5に3人という好成績を収めた。
1本目をトップのヴェリンガーと8.3pt差の3位で折り返した小林陵侑は4連勝の期待もかかったが、2本目はレッドで待たされたこともあってか上位の3人に及ばず、結果は4位。表彰台は逃したが好調は続いている。
RAW AIR総合ではヴェリンガーに首位を譲り2位に。フライング総合では5位につけている。
日本勢は5人全員がポイント獲得。フライングでこれができたことがまず素晴らしい。
中でも小林朔太郎はフライングでの初ポイント。しかもWCにおける自己最高位の13位。
今季はずっと15位以上を目標とすると言い続けていたが、まず一つそれをクリアした。
しかし、2本目のWFの加点が38.4って… 本人も笑っちゃってたけど。
この試合の、一番の注目ポイントはアイゼンビヒラーだったのかもしれない。
23位で折り返した2本目で219.0mを飛びカレントリーダーとなると、14位で折り返したチョフェニックに抜かれるまでの8人の間、リーダーボードの前に残り続けた。
2本目だけ見れば7位。最終結果は15位。
既に今季限りでの引退を発表しているが、大きな見せ場を作った。
残りの試合でも何かをやってくれるのではないかと期待してしまう。
RAW AIR 総合順位(暫定)
1 | アンドレアス・ヴェリンガー(GER) | 1003.0 |
2 | 小林 陵侑(JPN) | -15.9 |
3 | ドメン・プレヴツ(SLO) | -31.6 |
4 | アンツェ・ラニセク(SLO) | -32.7 |
5 | ティミ・ザイツ(SLO) | -38.8 |
スキーフライング総合順位(暫定)
1 | ドメン・プレヴツ(SLO) | 205 |
2 | ティミ・ザイツ(SLO) | -3 |
3 | ヨハン-アンドレ・フォルファン(NOR) | -45 |
4 | アンドレアス・ヴェリンガー(GER) | -75 |
5 | 小林 陵侑(JPN) | -90 |
3/15
FISコンチネンタルカップ第22戦ラハティ
14 | 内藤 智文(山形県スポーツ協会) | |
18 | 佐藤 慧一(雪印メグミルクスキー部) | |
37 | 小林 潤志郎(Wynn.) | |
55 | 葛西 紀明(土屋ホームスキー部) |
この遠征に参戦した4名の選手にとっては、内藤智文の言葉を借りれば2025/26シーズンが始まったともいえる。
もう、選手もSAJもファンも1枠増がなければいられない体質になってしまった。