ポーランド 今季団体3勝目 クラニエッツ 惜別ジャンプ
2019年3月23日(土) プラニツァ(SLO)HS240/K200
36th World Cup Competition
1 | ポーランド | 1627.9pt | 808.1pt 1位 | 819.8pt 2位 |
ヴォルネ、ストッフ、クバツキ、ジワ | ||||
2 | ドイツ | 1619.8pt | 782.6pt 3位 | 837.2pt 1位 |
ガイガー、シュミッド、フライターク、ガイガー、アイゼンビヒラー | ||||
3 | スロベニア | 1603.1pt | 785.1pt 2位 | 818.0pt 3位 |
セメニッチ、P・プレヴツ、D・プレヴツ、ザイツ | ||||
5 | 日本 | 1560.8pt | 765.6pt 4位 | 795.2pt 4位 |
佐藤幸椰、葛西紀明、小林潤志郎、小林陵侑 | ||||
5 | オーストリア | 1520.8pt | ||
6 | ノルウェー | 1502.6pt | ||
7 | スイス | 1312.1pt | ||
8 | フィンランド | 1177.6pt |
ポーランドが、第1戦ヴィスワ、第4戦ヴィリンゲンに続く今季団体戦3勝目を挙げた。
今一つ冴えないストッフを2番手に据え絶好調のジワをアンカーに置く布陣。フライングに適性のある所を見せつけているヴォルネの活躍も有り、最後はドイツに8.1pt差まで詰め寄られたが逃げ切った。
アイゼンビヒラーと小林陵侑は、団体戦と同時にプラニツァ7のタイトルを争っていたが、陵侑が2本の素晴らしいジャンプを決めたのに対して、アイゼンビヒラーは1本目では飛距離が足りず、2本目では飛距離が出すぎで着地が決まらなかった。
結果、陵侑がトップに再浮上。
アイゼンビヒラーに対し6.8ptのアドバンテージをもって最終戦を迎えることとなる。
Planica Seven 残り1戦時点 (全順位) | ||
1 | 小林 陵侑(JPN) | 1136.4 |
2 | マルクス・アイゼンビヒラー(GER) | 1129.6 |
3 | ティミ・ザイツ(SLO) | 1088.1 |
4 | ピオトル・ジワ(POL) | 1068.1 |
5 | ドメン・プレヴツ(SLO) | 1055.8 |
1本目を全員飛び終えた後に、なぜかもう一人の選手がスタートゲートに着こうとする。
何らかの事情でスタートできなかったワシリエフをここで飛ばすのか?
と思いきや…
ゲートに収まったのはなんとロベルト・クラニエッツ。
プラニツァは、木曜日の予選不通過をもって競技人生に幕を閉じたフライング・マイスターに対して引退ジャンプの場を用意していたのだ。
自らの姿と愛娘の姿がデザインされたビブを着け、その愛娘が旗を振り、”Thank You”と書かれたスキーで飛んだ最後の飛翔。そして、ブレーキングトラックに待ち受けるチームメートたち… なんて粋な演出だろう。
クラニエッツへの想いは前戦の記事に書いたが、引退試合が予選不通過で終わってしまったのことをホントに残念に思っていたので、こんなに素敵な引退ジャンプを見ることができて感涙を禁じ得ない。
ペテル・プレヴツにキャプテンマークを託した場面も含めて、全てが美しい瞬間だった。