カミル・ストッフ無双 小林陵侑 自己最高6位
2018年3月4日(日) ラハティ(FIN)HS130/K116
22nd World Cup Competition
1 | カミル・ストッフ(POL) | 314.2pt | 132.0m | 134.0m |
2 | マルクス・アイゼンビヒラー(GER) | 286.0pt | 124.5m | 129.5m |
3 | シュテファン・クラフト(AUT) | 285.9pt | 124.0m | 128.5m |
6 | 小林 陵侑(土屋ホームスキー部) | 279.8pt | 129.5m | 125.0m |
7 | 小林 潤志郎(雪印メグミルクスキー部) | 279.1pt | 122.5m | 127.0m |
24 | 竹内 択(北野建設) | 247.1pt | 118.0m | 120.5m |
34 | 佐藤 幸椰(雪印メグミルクスキー部) | 112.0pt | 112.0m | |
葛西 紀明(土屋ホームスキー部) | 予選落ち |
ストッフは独りだけ違う次元にいた。
ただひとりのヒルサイズオーバー。しかもそれを2本揃えた。
終わってみれば、2位に28.2ptもの大差をつけた歴史的な大勝利となった。
ストッフは今季5勝目。意外にもここまで4HTでのグランドスラム以外には勝利がなかった。
この勝利により、総合では2位のフライタークと100pt以上の差がついた。
フライタークはこのところシーズン序盤の強さを発揮できていないこともあり、対抗馬はむしろヴェリンガーかなとも思うが、彼もまた本調子とは言い難い。
だれも止める者がいないままストッフはRAWAIRそしてプラニツァと独走してしまうのだろうか。
2位のアイゼンビヒラーは、自身4度目の表彰台にして自己最高位。
前日の団体戦の2本目の着地で手をついてしまったように見えたが、その時に実はひざを痛めていたらしい。
強行出場となったようだが、見事に自己最高位を更新できて良かったね。
そして、クラフトが還ってきた。
前日の団体戦でも「最悪の状態を脱してきたのかなと期待させるに十分な素晴らしいパフォーマンスだったように思う」と書いたが、この日は2本目で少しバランスを崩したようにも見えたけれど、それでもしっかり飛距離を伸ばして見せた。
今季はこれが4度目の3位。わずか0.1pt差で2位に届かなかったのはいかにも悔しい。
日本勢では小林兄弟が気を吐いた。
陵侑は、1本目に25番ビブで飛んでカレントリーダーになると、イエロービブのストッフに抜かれるまでトップを守り続けた。
2本目はタイミングが少し早かったように見え、しかも空中で少し乱れてしまった。
結果は6位。2015/16ザコパネでのWCデビュー戦7位以来2度目のトップ10入りにして自己最高位を更新。
本人は「特に表彰台は意識していなかった」らしいけれど、見ているこちらはっきりと表彰台を意識していた。
この調子なら今季中に見られるかも。
潤志郎は、開幕からジャンプ週間終了までの出場9戦で続いたトップ10内以来となるシングル。
ここまで、出場12試合中10試合でトップ10なんだから凄いよね。
オリンピックはホントにいったいなんだったんだろうって思う。
なお、葛西紀明は今季3度目の予選不通過。