ファンネメル 0.1pt差で今季初V 潤志郎7位
2017年12月16日(土) エンゲルベルク(SUI)HS140/K125
9th World Cup Competition
① アンデシュ・ファンネメル(NOR) 253.6pt(133.0m 127.5m)
② リヒャルト・フライターク(GER) 253.5pt(124.5m 129.5m)
③ カミル・ストッフ(POL) 250.8pt(125.5m 129.0m)
7 小林 潤志郎(雪印メグミルクスキー部) 241.7pt(128.0m 124.0m)
20 竹内 択(北野建設) 220.2pt(126.0m 121.5m)
42 葛西 紀明(土屋ホームスキー部) 96.6pt(118.5m)
予選不通過 小林 陵侑(土屋ホームスキー部) 53位
予選失格 作山 憲斗(北野建設) SUIT
最後に飛んだファンネメルは首を傾げる。カレントリーダーのフライタークに対し微妙なラインに着地したから。一方でシュトックルは勝利を確信したかのような素振り。
結果はわずか0.1pt差でファンネメルの勝利。
ファンネメルは2015/16札幌以来2季ぶりとなる通算4勝目。
果たしてファンネメルの勝利を予想した者などいただろうか。
ただ今季は6試合で5人目の勝者。しかもそのうちの3人は失礼ながら予想外の選手。
まぁ、その意味からいえば今季はだれが勝つかの予想がとても難しい。
44番スタートの小林潤志郎は1本目を飛び終えた時点でファンネメルに次ぐ2位。
残り6人(ストッフ、フォルファン、クラフト、タンデ、ヴェリンガー、フライターク)はことごとく潤志郎を超えられず、1本目をそのまま2位で折り返す。
なんだかこれ、つい最近見た光景。そう、初優勝を遂げた試合もこうだった。
潤志郎の力は認めるが、同時に不思議な運に守られているようにも感じられる。彼の前ではライバルたちは次々と自滅していくのだ。
ただ、あの時との決定的な違いは、あの時は2本目がそうだったのに対して今回はまだ1本目であったということ。
さすがに2本目にはフライターク、ストッフ、タンデ、ヴェリンガーらが息を吹き返す。対して潤志郎は少し力が入りすぎてサッツの左右のバランスを欠いたように見えた。
残念ながら2勝目はならず。それでも立派な7位。これで今季出場した4試合はすべてトップ10入り。現在スタンディング6位。
地元アマンは1本目で6位となり会場を大いに盛り上げた。2本目は条件も悪く14位に終わったけれどスイス勢ではトップフィニッシュ。
昨季の世界選手権の途中で表舞台から姿を消したドメン・プレヴツは29位。
昨年のエンゲルべク終了時点で破竹の7戦4勝だった神童が久々に見せた姿は、かつての板よりも低い位置に頭を入れてくるイケイケスタイルほどアグレッシブではなかった。