伊藤有希 冬季シーズンへ準備万端
2016年10月22日(日) 長野県 白馬ジャンプ競技場 HS131/K120
女子の部(基本ゲート1本目25、2本目24)
① 伊藤 有希(土屋ホームスキー部) 226.8pt(110.5m 125.0m)
② 岩渕 香里(北野建設スキークラブ) 167.3pt(100.5m 103.5m)
③ 岩佐 明香(日本大学) 148.5pt(96.5m 97.5m)
男子の部(基本ゲート1本目18、2本目16)
① 小林 陵侑(土屋ホームスキー部) 269.6pt(126.0m 127.5m)
② 作山 憲斗(北野建設スキー部) 258.1pt(124.0m 122.5m)
③ 岩佐 勇研(札幌日本大学高校) 224.3pt(125.0m 114.0m)
4 葛西 紀明(土屋ホームスキー部) 207.6pt(109.5m 117.5m)
5 竹内 択(北野建設スキー部) 201.1pt(120.0m 109.0m)
6 伊藤 将充(土屋ホームスキー部) 200.0pt(118.5m 106.5m)
台風が近づき大雨の中での開催。
試技をキャンセルし時間を繰り上げて本戦を開始したようだけど、ちゃんと2本飛ばすことができてなにより。
この試合は、サマーフェスティバルと銘打ってはいるけれどアイストラックでの開催。
白馬は昨年の改修によりクーリングシステムを使ったアイストラック仕様に生まれ変わったけれど、昨年の記録会は夏・冬どちらのインランを使ったんだっけ?
昨年は11月3日の開催だし、その前の10月30日に大倉山NHK杯で冬シーズンは開幕してたから、当然のように白馬記録会もアイストラックでやったと思っていたんだけれど、実際のところどうだったんだろう?
Sportsnaviに掲載された横川ヘッドコーチへのインタビュー記事は、特にスーツに関する部分がたいへん興味深い内容だったので、先日、当ブログでつらつらと触れてみた。(こちら)
すると今度は、24日の北海道新聞でも横川コーチのインタビュー記事が紹介された。
またまたスーツに関して語っている部分があるので触れておきたい。
スーツの生地については、「同じ種類の生地でも、質が良い出来上がりのものと悪いものがある」という点は、Sportsnaviでも語っていたとおり。Sportsnaviでの横川コーチは、これを「トロと赤身」に例えていた。
今回注目したいのは、「日本は良い生地を入手する部分で後れを取っていた」と語っている点。
この「後れを取っていた」という過去形の言い回しは、【日本は‟今や”良い生地を手に入れることができる】ということを示唆しているように私には受け取れる。
そもそも昨シーズンの日本は、生地にトロと赤身があるということにさえ気付くのが遅れたのだろう。気づいた時には既に後手に廻ってしまっていて、結果として赤身を掴まされたままにシーズンが進んでしまったということなのだろう。
でも、今や日本はトロを手に入れる術を知った。良い生地さえ手に入れば、スーツを作る技術は世界に負けない。こうして作られたスーツであれば、葛西も伊東も竹内も昨シーズンのような成績で終わるはずがない-
憶測を交えてはいるが、横川コーチの言わんとすることはこんなところか。
この通りだとすれば、悪夢のようだった昨シーズンに対して、どうやら新シーズンは期待して良さそうではある。
ただ、前回も書いた通り、スーツのカッティングや縫製の工夫はマテリアル開発競争の1つと捉えることができるとしても、生地そのものに差異があるとなると、それが意図的なものでなかったとしても、やはり著しく公平性を欠くように思う。
やはり個人的には、全ての国・全ての選手が同じ品質の生地を用いたスーツを着用し競技が行われることを切に望みたい。
だって、生地の良し悪しで勝負が決まる様なんて誰も見たくはないでしょ?