2016/17 FISスキージャンプワールドカップ女子個人第14戦ヒンツェンバッハ

高梨沙羅3連勝 フォークト2戦連続表彰台

2017年2月5日(日) ヒンツェンバッハ(AUT)HS94/K85 

14th World Cup Competition 

① 高梨 沙羅(クラレ) 254.8pt(89.0m 92.0m)
② カリーナ・フォークト(GER) 250.0pt(88.0m 91.0m)
③ マーレン・ルンビ(NOR) 245.2pt(85.5m 89.5m)

 

  7 伊藤 有希(土屋ホームスキー部) 237.6pt(82.5m 89.5m)
13 勢藤 優花(北海道メディカルスポーツ専門学校) 225.2pt(81.5m 86.5m)
20 岩渕 香里(北野建設スキークラブ) 206.2pt(81.0m 83.0m)

 

オフィシャル リザルト

 


 

圧勝という形では決してなかったものの高梨が勝利を収めた。
これで高梨は3連勝。今季8勝目。
この試合もそうだけど、今シーズは上位陣の中でやや飛型点が見劣りするのが気になる。
昨シーズンでこの弱点は克服したと思っていたんだけどなぁ・・・
ジャッジが多少彼女に厳しいのかなぁ・・・

 

前日に3位で今季初表彰台となったフォークトは、この日は順位を一つ上げて2試合連続の表彰台。
序盤の4戦は振るわなかったけど、5戦目以降の10試合はすべてシングル。

 

フォークトって前傾が割と浅くて、身体とスキーの間が少し広め。
そのせいかどうかは知らないけれど、フライトの中盤あたりまでは力強くて大ジャンプを期待させるけれど、後半で失速するイメージがあった。
それがここのところはフライトの後半もうまくまとめて距離を出している。
何がどう変わったのかは素人目にはわからないけれど、とにかく確実性が増して失敗をしなくなった印象がある。

 

ところでアバクモワの転倒には驚いた。
足がかなりの勢いで変な角度に曲げられたので、これは相当ヤバいことになると心配したけれど、歩いてブレーキングトラックから離れたので大事には至らなかったということか?
ここにきてやや精彩を欠き始めたアバクモワ。
一時は4位につけていた総合順位も7位まで後退してしまった。
この転倒が今後に影響しないことを祈るばかり。

 

さて、次戦リュブノは高梨、伊藤、勢藤はスキップし岩渕だけが参戦するらしい。
なぜ岩渕一人だけ対応が分かれたのかの理由は知らないが、世界選手権に向けて、このタイミングでの国内調整は絶対的に必要な措置だと思う。
その一方で、昨季唯一攻略できなかったリュブノの台に沙羅が挑む姿を見られないのは残念だなぁとも思う。