2020/21 FISスキージャンプワールドカップ男子個人第10戦インスブルック

ストッフ 会心の勝利でジャンプ週間トップに浮上

2021年1月3日(日)インスブルック(AUT)HS128/K120

11th World Cup Competition

1  カミル・ストッフ(POL) 261.6pt シュミット
2  アンツェ・ラニセク(SLO) 249.6pt D.プレヴツ
3  ダヴィド・クバツキ(POL) 248.3pt カホファ―
 
5  佐藤 幸椰(雪印メグミルク) 245.6pt 小林陵侑
7  小林 陵侑(土屋ホーム) 244.3pt 佐藤幸椰
20  佐藤 慧一(雪印メグミルク) 231.8pt ムランカ
34  小林 潤志郎(雪印メグミルク) 113.5pt ジワ
51  中村 直幹(東海大学札幌SC) 予選落ち

予選リザルト オフィシャル リザルト


佐藤幸椰vs小林陵侑のマッチアップで幕を開けたジャンプ週間第3戦。

二人は、ほど良い向かい風を受けて実に気持ちよさそうに飛距離を伸ばした。
勝った陵侑は3位で折り返し、昨季2月のクルムでの2位以来となる表彰台も視野に入ったが結果は7位。17位でラッキールーザーとなった幸椰は、2本目で2番手のスコアを出し結果は5位。共に悪くない結果を残した。

対して、2本目の幕開けに登場した二人はぶぜんとした表情を浮かべていた。
最初に登場したガイガー、続いて登場したグランネル。共にベルクイーゼルの罠に嵌ってしまった。

この台は、すり鉢状の形状のせいか不規則に風が舞いやすい。
加えてここはHS128(昨季より2.0m短くなった)というラージヒルとしては小ぶりな台で、しかもK点からHSまでは8mとノーマルヒル並みの短さなのでゲート設定が難しい。
ゲートを1段上げ下げするだけで、あっという間にHSを超えてしまったりK点に届かなかったりしてしまうので運営にとっては非常に悩ましい。

運営は1本目で12人飛んだところでゲートを1段下げ、そこから2人飛んだところで更に1段下げた。
結果的に、このゲート変更が明暗を分けたように思える。
幸椰や陵侑がそうだったように、ゲートを下げる前の選手たちは実に気持ち良さそうに飛んでいたが、下げてからは風が弱まる時間帯があった。

グランネルは、まさにこの状態だった。1本目の50人の中で数値上2番目に悪い風を受けている。(ちなみに一番悪かったのはアイゼンビヒラー)
2本目は5番手のスコアで巻き返すも結果は15位どまり。
今季初の2桁順位。というか、今まで最も悪くても4位だったのに。

ガイガーも条件はあまりよくなかったが、それに加えて前戦同様にまたもタイミングの遅れがあった。
2本目は4番手のスコアで巻き返すも結果は16位。彼もまた今季初の2桁順位。

彼らの失敗を尻目に、一人涼しい顔で会心のパフォーマンスを2本揃えたのはストッフだ。
比較的条件も良かったようで、特に2本目などはラニセクが記したto beatラインを楽々と超えて見せた。
ストッフは今季初優勝。通算37勝となりアホネンを抜いて歴代単独4位。3位マリシュにあと2つと迫った。

さて、この勝利でストッフはトーナメントのトップに躍り出た。
この日3位だったクバツキも2位に浮上。
ポーランドがワン・ツー体制で最終戦を迎えることになる。

4HT 暫定順位
1 K.ストッフ809.9pt2↑
2 D.クバツキ-15.22↑
3 H-E.グランネル-20.62↓
4 K.ガイガー-24.72↓
5 M.アイゼンビヒラー-33.4

4HT総合(第3戦終了時点)

グランネルとガイガーは20pt以上の差がつき非常に厳しくなった。
残り2本。
ストッフの3度目の戴冠を止める術は彼らに残されているのか?