葛西紀明が連日の逆転V 岩渕香里は大ジャンプで圧勝
2016年1月10日(日) 札幌市 大倉山ジャンプ競技場 HS134/K120
女子組 (ゲート1本目26、2本目28)
① 岩渕 香里(松本大学) 242.7pt(122.5m 131.5m)
② 伊藤 有希(土屋ホームスキー部) 211.8pt(113.0m 120.5m)
③ 勢藤 優花(北海道メディカルスポーツ専門学校) 203.9pt(113.0m 117.5m)
男子組 (ゲート1本目15、2本目13)
① 葛西 紀明(土屋ホームスキー部) 275.7pt(135.5m 131.0m)
② 伊東 大貴(雪印メグミルクスキー部) 268.8pt(136.5m 124.5m)
③ 竹内 択(北野建設スキー部) 262.4pt(129.5m 128.5m)
4 栃本 翔平(雪印メグミルクスキー部) 261.9pt(127.5m 130.5m)
5 小林 潤志郎(雪印メグミルクスキー部) 236.4pt(127.0m 118.5m)
6 小林 陵侑(土屋ホームスキー部) 233.2pt(126.5m 117.5m)
女子組は岩渕香里が優勝。
今やWCの常連となった岩渕の国内大会での優勝って実はありそうであんまりないんだよね。
表彰台の中央に立つ彼女を撮ったのは初めてのような気がする。
まぁ、大怪我で長期欠場を余儀なくされたりもしたからね。(こちら)。
男子は昨日に引き続いて伊東大貴vs葛西紀明のニッポン頂上対決となった。
で、これまた昨日に引き続き大貴は葛西に逆転負けを食らった。
1本目は着地も決まって完璧だったんだけどねぇ。
これで大貴はビショフスホーフェン、雪印杯、そしてこの試合と3試合連続で葛西に逆転されてしまったことになる。
それにしても、終わってみれば男女ともに表彰台はWC遠征組が占めた。
4位はとっちー、5位は潤志郎とこれまたWC遠征組。
やはり実力は伊達じゃない。
終始雪が降り、観戦するにはつらい環境ではあったけど、今シーズンの大倉山初戦は見ごたえのある好ゲームだったように思う。
女子組
① 岩渕 香里(松本大学)
② 伊藤 有希(土屋ホームスキー部)
③ 勢藤 優花(北海道メディカルスポーツ専門学校)
男子組
① 葛西 紀明(土屋ホームスキー部)
② 伊東 大貴(雪印メグミルクスキー部)
③ 竹内 択(北野建設スキー部)
4 栃本 翔平(雪印メグミルクスキー部)
5 小林 潤志郎(雪印メグミルクスキー部)
6 小林 陵侑(土屋ホームスキー部)
表彰式
女子組表彰 伊藤、岩渕、勢藤
女子組最長不倒 岩渕 香里(131.5m)
男子組表彰 伊東、葛西、竹内
栃本、小林潤、小林陵
男子組最長不倒 伊東 大貴 (136.5m)
この大会は少年組の区分けが無いのだけれど、頑張った3人を紹介したい。
13位 伊藤 将充(下川商業高校) 少年組があれば優勝
14位 岩佐 勇研(札幌日本大学高校) 少年組があれば2位
40位 二階堂 蓮(江別大麻東中学校) 3人だけ出場した中学男子のトップ
昨日の宮の森ノーマルヒルで優勝した高梨沙羅はこの試合を欠場。
16日17日のWC札幌大会、そしてその翌週のWC蔵王大会に向けて感覚を維持させるためにラージヒルで開催されるこの大会を回避したとのことらしい。
なので11日の宮の森ノーマルヒルでのHBCカップには出場する。
WC日本ラウンドに臨む沙羅に万全の準備をさせてあげたいことは理解できる。
でもだったら、フライング世界選手権に臨む葛西と作山にも万全な準備をさせてやるべきじゃないのか?
6日(水)にジャンプ週間最終戦を終えて即帰国。
8日(金)に日本に到着。
翌9日(土)~11日(月)は雪印杯、TVh杯、HBCカップの出場を半ば義務付けられ。
11日中に6日まで滞在していたオーストリアに逆戻り。
14日(木)にはフライング世界選手権の予選が待っている。
こんな綱渡り的な日程ありえないでしょ?
しかも日本でノーマル→ラージ→ノーマルと乱高下で飛ばされて、その3日後にはフライングヒルを飛ぶって…
普通に考えれば、ジャンプ週間の後はそのまま欧州に留まって7~9日のヴィリンゲン大会に出場し、さらにそのまま留まってフライング選手権に出場。帰国はそれからでもよかったはず。
今回のフライング世界選手権はオーストリアのクルムの台で開催される。
葛西が2014年に10シーズンぶりの勝利を飾り、今に続く伝説のはじまりとなった台だ。
その翌日には3位。翌年には5位に入っている得意の台。
今季の葛西は昨年ほどの強さはないとはいえ3位表彰台にも上っているし5位も2回ある。
フライング世界選手権でメダルの可能性は十分にあるんじゃないの?
なのにこの状態。
何とも不可解だし、なんとも腹立たしい。