第53回札幌オリンピック記念スキージャンプ競技大会

中山和と小林潤志郎が逆境を乗り越えV 試合は悪天候により1本で打ち切りに

全日本スキー連盟A級公認
  • 2025年2月26日(水)
  • 札幌市 宮の森ジャンプ競技場
  • HS100/K90

女子組

1  中山 和(日本ビールスキー部) 105.7pt
2  佐藤 柚月(札幌日大高校) 105.4pt
3  岩佐 明香(大林組スキー部) 99.1pt

リザルト

男子組

1  小林 潤志郎(Wynn.) 115.5pt
2  竹内 択(team taku) 112.8pt
3  竹花 大松(土屋ホームスキー部) 112.3pt

リザルト


2月の札幌ジャンプ週間。
6日間のうちに、カツゲンカップ、札幌オリンピック記念、宮様NH、宮様LHの計4試合が行われる。

ただ、この時季の宮の森地域は風の強い日が多く、昨年はカツゲンカップが2本目キャンセル、札幌オリンピック記念は1日順延。
そして、今年の札幌オリンピック記念も強風により1時間遅れて試合開始。中断も挟みつつ2時間15分を費やして何とか1本目を終了させ、その結果を持って試合は成立した。

女子組優勝は中山和。
2023雪印メグミルク杯で126.5mを飛び転倒。左ひざ前十字靭帯を損傷し復帰まで10ヵ月かかった。
昨年12月の北海道選手権で復帰後の初優勝を遂げ、昨日のカツゲンカップでも優勝していたが、SAJ公認のシニア大会としては2021年3月の伊藤杯シーズンファイナル以来の勝利。

2位は0.3ptの僅差で佐藤柚月。
107.0mを飛び転倒した岩佐明香が3位。
4位に宮嶋林湖、5位に小林諭果、6位に櫻井梨子と続く。

男子組優勝は小林潤志郎。
昨シーズン限りで雪印メグミルクを退社し今季からプロに転向。これがプロ転向後の初優勝。
今季もWC開幕メンバーに名を連ねたが第10戦までノーポイントでチームを外れた。
その後COCでピリオド総合3位以内となりWCに復帰。札幌大会にも出場したが、ここまではポイント獲得ができていない。

2位はCOCを転戦してきた竹内択。
0.5pt差の3位は竹花大松。
4位に葛西紀明、5位に鈴木翔、6位に佐藤慧一と続く。

中山和も小林潤志郎も思うようなシーズンを過ごせてはいないが、その逆境を乗り越えて勝利した。
「全くチャンスがないわけではない」と中山。潤志郎も「隙間に入るしかない」と、二人とも来季のオリンピック出場をあきらめてはいない。
いや、彼らだけでなく、この日ここで競い合った選手たちは皆、同じ思いで戦っているはず。

雪上シーズン国内戦の表彰台(女子)

大会 優勝 2位 3位
名寄ピヤシリ 岩佐 明香 宮嶋 林湖 佐藤 柚月
名寄吉田杯 岩佐 明香 宮嶋 林湖 佐藤 柚月
HBCカップ 勢藤 優花 伊藤 有希 葛西 春香
TVh杯 岩佐 明香 佐藤 柚月 中山 和
雪印メグミルク杯 岩佐 明香 小林 諭果 中山 和
カツゲンカップ 中山 和 岩佐 明香 佐藤 柚月
札幌五輪記念 中山 和 佐藤 柚月 岩佐 明香
宮様ノーマル      
宮様ラージ      
伊藤杯ファイナル      
 ※ カツゲンカップはSAJ非公認

雪上シーズン国内戦の表彰台(男子)

大会 優勝 2位 3位
名寄ピヤシリ 佐藤 幸椰 坂野 旭飛 成田 絆
名寄吉田杯 佐藤 幸椰 坂野 旭飛 池田 龍生
山元 豪
HBCカップ 佐藤 慧一 小林 朔太郎 中村 優斗
HTBカップ R.ペデルセン R.ヨハンソン F.ヴィルムスタッド
STVカップ R.ヨハンソン M.ミュラー R.ペデルセン
TVh杯 葛西 紀明 小林 潤志郎 内藤 智文
雪印メグミルク杯 葛西 紀明 小林 潤志郎 竹内 択
カツゲンカップ 佐藤 慧一 池田 龍生 葛西 紀明
札幌五輪記念 小林 潤志郎 竹内 択 竹花 大松
宮様ノーマル      
宮様ラージ      
伊藤杯ファイナル      
 ※ カツゲンカップはSAJ非公認
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