FISコンチネンタルカップ2025 札幌大会第3戦

ヴィルムスタッドが146mの特大ジャンプでV 佐藤幸椰は2位でワールドカップ出場枠を掴む

FIS コンチネンタルカップ
  • 2025年1月26日(日)
  • 札幌市 大倉山ジャンプ競技場
  • HS137/K123

コンチネンタルカップ 第13戦

1  フレドリック・ヴィルムスタッド(NOR) 251.1pt
2  佐藤 幸椰(雪印メグミルクスキー部) 247.6pt
3  マルクス・ミュラー(AUT) 246.9pt
 
11  内藤 智文(山形県スポーツ協会) 223.2pt
12  竹内 択(team taku) 222.7pt
19  葛西 紀明(土屋ホームスキー部) 210.9pt

リザルト


佐藤幸椰が2位となり、COCの今ピリオドで総合5位となった。
COCにおいてピリオドで総合3位以内に入った国にはWCにおける出場枠が一つ与えられる。
このCOC札幌大会において、佐藤幸椰はこの争いの真っ只中にいた。

このピリオドの総合順位
  1. R.ペデルセン(NOR)386pt
  2. M.ミュラー(AUT)300pt
  3. R.ヨハンソン(NOR)294pt
  4. F.ヴィルムスタッド(NOR)261pt
  5. 佐藤 幸椰(JPN)244pt
  6. J.シュスター(AUT)192pt
  7. M.コット(POL)187pt

WRL

WCの国別の出場枠はワールドランキングリストに基づくアロケーションリストにより最大5名。
前述の通り、COCにおいてピリオドで総合3位以内に入った国には枠が与えられるが、その場合であっても最大6名。

日本を含む強豪国はアロケーションリストにより既に最大の5枠を確保しているので、COCのピリオド総合3位の選手が複数いても一枠が増えるだけ。
佐藤幸椰はピリオド総合5位だったが、4位までにノルウェーの選手が3人いたので、ペデルセン(NOR)、ミュラー(NOR)に続く3番手として枠が与えられることとなった。

Quota

このようにCOCピリオド総合3位となり日本にWC一枠増をもたらしたのは、内藤智文、小林潤志郎に続き3ピリオド連続。
WCの新たなピリオド(ヴィリンゲン、レークプラシッドそして札幌)も日本は6枠で臨むことになるが、増えた枠は当然に佐藤幸椰に与えられることになるだろう。

Top6 & Team Japan

1 フレドリック・ヴィルムスタッド(NOR)
2 佐藤 幸椰(雪印メグミルクスキー部)
3 マルクス・ミュラー(AUT)
4 マチェイ・コット(POL)
5 シュテファン・ライエ(GER)
6 マルクス・アイゼンビヒラー(GER)
11 内藤 智文(山形県スポーツ協会)
12 竹内 択(team taku)
19 葛西 紀明(土屋ホームスキー部)

マチェイ・コットは一枠増を懸けて佐藤幸椰と激しい争いを繰り広げた。
2戦目を大きく落としたのが痛かったが、3戦目でまた接戦に持ち込んだのはさすがだ。

  • 第1戦 佐藤幸椰 5位 × コット 6位
  • 第2戦 佐藤幸椰 4位 × コット 14位
  • 第3戦 佐藤幸椰 2位 × コット 4位

表彰式

日本勢にとっては、WC札幌大会の選考の場ともなっているCOC札幌大会。
この3試合を終えて、日本勢のCOCスタンディングは次のとおり。

  1. 内藤智文 298pt
  2. 佐藤幸椰 294pt
  3. 葛西紀明 127pt
  4. 小林朔太郎* 85pt
  5. 小林潤志郎* 79pt
  6. 竹内択 75pt
  7. 中村優斗 20pt
  8. 坂野旭飛 14pt
  9. 竹花大松 11pt
  10. 渡部陸太 3pt
  11. 山元豪 2pt
    • 小林朔太郎と小林潤志郎はWC遠征中のためCOC札幌にはエントリーしていない。

COC個人総合

WC札幌大会の選考基準は次の通り。

World Cup
Sapporo 第1戦、第2戦 選考方法

  • 2024/2025 WCスタンディングス上位の選手(Lake Placid大会終了後)
  • 2024/2025 COCスタンディングス上位の選手
  • 2024/2025 WRL上位の選手(1月27日時点)

※選考人数合計9名(クォータ数によって変動)
※状況に応じて、コーチ会議を行い、ヘッドコーチが最終決定する

「上位の選手」が何を指すのかは定かではないが、これまでは、スタンディング表に名前が載っている選手、つまり1ポイントでも獲得している選手を指してきている。

だとしたら、現時点で❶に該当する選手は、小林陵侑、二階堂蓮、中村直幹、佐藤慧一、小林朔太郎の5選手。
レークプラシッド終了時点ということなので、ここに佐藤幸椰が加わる可能性もある。

先述の通り、札幌大会まではクォータ数は6枠なので、選考人数合計は10名となるはず。
よって❷については、現時点では、内藤智文、佐藤幸椰、葛西紀明、小林潤志郎、竹内択の5選手が該当する。
佐藤幸椰がもたらした一枠増のおかげで竹内択が救われた。

佐藤幸椰が❶に該当したとしても選出される10名に違いはなく、また、仮に怪我などで辞退するようなことになっても❷に該当する選手が5名控えているので、❸の基準を適用することはないだろう。

なお、❷の基準にだけ期限が定められていない。
選考基準には、2/1からのCOCリレハンメルや2/8からのCOCクラニーにも選手を派遣する旨の記載があるが、この派遣は行われないものと思われる。
よって、❷に該当する5選手に変動が生じることもない。

ということで、余程のことがない限り、この10名で確定と考えてよいだろう。

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