オーストリアが今季団体戦3勝目 日本は5位
2022年2月26日(土) ラハティ(FIN)HS130/K116
26th World Cup Competition
1 | オーストリア | 1087.9pt | ||
ヘール、アイグナー、ヴォルゲナント、クラフト | ||||
2 | スロベニア | 1082.4pt | ||
イエラル、C.プレヴツ、ザイツ、P.プレヴツ | ||||
3 | ドイツ | 1058.0pt | ||
シュミット、フロイント、アイゼンビヒラー、ガイガー | ||||
4 | ノルウェー | 1029.7pt | ||
5 | 日本 | 976.4pt | ||
佐藤幸椰、中村直幹、小林潤志郎、小林陵侑 | ||||
6 | フィンランド | 945.3pt | ||
7 | ポーランド | 899.3pt | ||
8 | ロシア | 894.3pt |
北京オリンピックの団体戦で金メダルを手中に収めたオーストリアが、スロベニアとの接戦を制した。
最後の1人まではスロベニアがリードしていたが、前日の個人戦で優勝したクラフトがこの日も絶好調。P.プレヴツとのエース対決を圧倒し大逆転をもたらした。
今季ここまでの団体戦は五輪を含めて5試合。
オーストリアはそのうち4つに勝利している。
ヴィスワ | 優勝 | フェットナー、ヘール、フーバー、クラフト |
ビショフスホーヘン | 優勝 | ヘール、フェットナー、アッシェンバルド、フーバー |
ザコパネ | 4位 | フーバー、チョフェニック、アイグナー、ヘール |
北京(OWG) | 優勝 | クラフト、フーバー、ヘール、フエットナー |
ラハテイ | 優勝 | ヘール、アイグナー、ヴォルゲナント、クラフト |
特筆すべきはメンバーの多彩さだろうか。
これまでに8人の選手が起用され、同じ並びはない。全試合に出場したのはヘールのみ。
誰が出場しても、どんな組み合わせでも強さを発揮できているといえる。
下表は今季表彰台に乗った5チームの比較。
ドイツも7人の選手を起用しているが、全ての試合で3番手にアイゼンビヒラー、アンカーにガイガーを据えており、オーストリアに比較して割とコンサバな印象。
オーストリア | 4勝 | 8人 | ヘール |
スロベニア | 1勝/2位2回/3位1回 | 6人 | P.プレヴツ、ザイツ |
ドイツ | 2位1回/3位2回 | 7人 | アイザイ、ガイガー |
日本 | 2位1回/3位1回 | 5人 | 佐藤幸椰、小林潤志郎 |
ノルウェー | 3位1回 | 6人 | タンデ、グランネル、リンビーク |
とはいえ、ヴェリンガーを起用したり、スロベニアもイエラル、ノルウェーもペデルセンを使ったりと多彩と言えば多彩。
対して日本は、遠征メンバーの入れ替えを一度も行っていないので、11月に日本を発った6人でやりくりするしかない。かつ、ここまで伊東大貴の出番がないので起用は5人にとどまる。
不調が続き五輪代表選考から漏れてしまった佐藤慧一を「きっかけをつかみそうだったので」と敢えて起用した宮平ヘッドコーチのビショフスホーヘンでの采配は見事だった。
国内組の選手も含めてフレキシブルな選手の入れ替えができればコーチの名采配ももっと見られるだろうに。
12月の時点では、五輪後に選手の入れ替えがあるとの情報を小耳に挟んでいた。
でも、1月にその話は立ち消えとなったようだ。理由は予算の関係らしい。
五輪後にチームを日本に戻し休養させ、ラハティにはCOC+国内組を派遣できていたら皆が幸せになっていたはず。総合優勝を狙う小林陵侑の扱いをどうするかということはあるにせよ。