スキージャンプFISワールドカップ2021/22男子個人第15戦ザコパネ

リンビークが逆転で連勝 小林陵侑は表彰台に届かず

2022年1月16日(日) ザコパネ(POL)HS140/K125

18th World Cup Competition

1  マリウス・リンビーク(NOR) 294.6pt
2  カール・ガイガー(GER) 284.6pt
3  アンツェ・ラニセク(SLO) 283.7pt
 
4  小林 陵侑(土屋ホームスキー部) 282.6pt
15  佐藤 幸椰(雪印メグミルクスキー部) 261.1pt
32  中村 直幹(Flying Laboratory SC) 120.5pt
36  伊東 大貴(雪印メグミルクスキー部) 118.3pt
45  小林 潤志郎(雪印メグミルクスキー部) 109.8pt
失格  佐藤 慧一(雪印メグミルクスキー部) 予選/スーツ

予選リザルト オフィシャル リザルト


ツボにはまると強いリンビーク。
やや着地に難がある場面も散見されるが、この日の2本目は最長不倒の139.5mを飛んでも19点台が5つ並ぶテレマークを入れて見せた。
1本目3位からの逆転。前戦に続いて連勝。今ベットするならこの選手しかいないと思わせる強さがある。

前日の団体戦同様に強い追い風の中での試合。
多少のアタリハズレはあったかもしれないがゲート変更は一度も無く、93kmの高速設定ゆえに大ジャンプも連発。
公平性と安全性とスペクタクルが程よく融合した見ごたえのある好ゲームだったように思う。

1本目でトップだった小林陵侑は、2本目は9位の得点で結果4位。
今季の6勝のうち5つが逆転勝利の陵侑。
下記の表からも、1本目でトップに立てなくても2本目で順位を上げる傾向があったことが見て取れるが、ここ3試合は2本目で順位を落としてしまっている。

予選1本目2本目最終
1ニジニ・タギル4位3位2位2位
2ニジニ・タギル失格
3ルカ1位2位1位優勝
4ルカ欠場
5ヴィスワ欠場
6クリンゲンタール1位3位14位7位
7クリンゲンタール1位1位1位優勝
8エンゲルベルク1位4位1位2位
9エンゲルベルク1位2位1位優勝
10オーベルストドルフ1位5位1位優勝
11ガル-パル2位1位4位優勝
12ビショフスホーヘン1位2位1位優勝
13ビショフスホーヘン1位5位8位5位
14ビショフスホーヘン2位2位10位4位
15ザコパネ3位1位9位4位

3試合連続で表彰台に上がれなかった。
もっとも、WC総合優勝を遂げた2018/19もジャンプ週間後に5試合勝利から遠のいた。
ジャンプ週間での過度な緊張と結果に対する充足感、そして日本を発って2ヵ月が過ぎ疲労もピークと、色々な要素が混じりあってのことだと思う。
ここで札幌大会があればいったん帰国できるのだがそれも叶わない。踏ん張りどころだ。

今季2勝を挙げているガイガーは7戦勝利から遠ざかっているが、大崩れすることなくこの日も2位で総合2位をキープし続けている。
前日の団体戦の2本目でも見事なパフォーマンスを見せたラニセクは、自身初勝利となったルカ以来11戦ぶりの表彰台。

チョフェニックは自己最高位を4つ更新して5位。
コンチ番長だったアイグナーは、1本目9位で2017/18クルムでの7位以来となる2度目のトップ10の期待がかかったが一歩及ばず11位。
アイグナーは札幌COCで活躍した選手で愛着もあるので、このところの好調ぶりはとてもうれしい。

WC総合順位