ラニセク ワールドカップ初優勝 小林陵侑は無念の欠場
2021年11月28日(日) ルカ(FIN)HS142/K120
4th World Cup Competition
1 | アンツェ・ラニセク(SLO) | 311.9pt |
2 | カール・ガイガー(GER) | 310.3pt |
3 | マルクス・アイゼンビヒラー(GER) | 305.2pt |
14 | 伊東 大貴(雪印メグミルクスキー部) | 271.3pt |
15 | 小林 潤志郎(雪印メグミルクスキー部) | 271.2pt |
31 | 佐藤 慧一(雪印メグミルクスキー部) | 128.7pt |
49 | 佐藤 幸椰(雪印メグミルクスキー部) | 84.2pt |
53 | 中村 直幹(Flying Laboratory SC) | 予選落ち |
小林 陵侑(土屋ホームスキー部) | 欠場 |
前戦と同様、最終ジャンパーはラニセク。
前戦は小林陵侑に逆転を食らった。
その陵侑は予選直前にコロナの陽性反応が出たとして欠場を余儀なくされた。
この日の越えなければならない壁はリーダーボードの前で待つガイガー。
グリーンシグナルが出るまで随分と待たされた。
昨日以上に風が定まらず、ストッフ、ヨハンソン、佐藤幸椰らがその餌食になっている。
これまで優勝のないラニセク。代わりに築いてきたのは5度の2位。
嫌な予感がしたのは私だけではあるまい。
ようやくスタート。降りたのはグリーンのライン上。
際どい勝負ではあったが、ガイガーを1.6pt上回った。
「手が凍えたが、落ち着いて集中を切らさずに待つことができた」
インタビューに答えるその目には、うっすらと涙が浮かんでいるように見えた。
陵侑だけでなく、なんとグランネルも2戦連続の予選落ちで不在。
ラニセクにとっては千載一遇のチャンスではあった。
でもそれは他の選手たちにとっても同じこと。
この勝利に一点の曇りもない。
ラニセクは総合4位から2位に浮上。
2戦連続3位表彰台のアイゼンビヒラーが5位から3位に浮上。
ガイガーはイエロービブを守り続けている。
日本勢では伊東大貴が14位。小林潤志郎が15位。
経験に勝る二人がこの難条件の中しっかりとポイントをゲット。
一方で、ここまで好調だった中村直幹が予選落ち。
そして小林陵侑は、隔離が必要なため次戦ヴィスワでの団体戦と個人戦も欠場となるらしい。