ストロームがワールドカップ初優勝 高梨沙羅は今季最高位タイ5位
2022年12月31日(土)リュブノ(SLO)HS94/K85
9th World Cup Competition
1 | アンナ-オディヌ・ストローム(NOR) | 259.7pt | ミッツコーゲン |
2 | エバ・ピンケルニッヒ(AUT) | 258.8pt | ラウティオンアホ |
3 | カタリナ・アルトハウス(GER) | 247.0pt | K.コマール |
5 | 高梨 沙羅(クラレ) | 243.0pt | ベトリッヒ |
10 | 勢藤 優花(YAMAtune) | 237.4pt | ゼプシ |
19 | 伊藤 有希(土屋ホームスキー部) | 229.4pt | ハラランビエ |
20 | 丸山 希(北野建設SC) | 228.0pt | 宮嶋林湖 |
25 | 宮嶋 林湖(松本大学) | 220.1pt | 丸山希 |
2位で折り返したピンケルニッヒが2本目で93.5mを飛びカレントリーダーとなったとき、正直ストロームに勝ち目はないと思った。
ストロームのこれまでの最高位は2位が3回。そのうち2つは今シーズンに出した成績。
いつでも初優勝を飾れそうなところまでは来ていたけれど、勝ちきれないという印象もある。
さて―
3度目の正直。見事に勝ち切った。その差は0.9pt。
ルンビが勝ちまくっていたころ、ストロームとオプセットのことを”喜び組”などと書いたことが何度かある。ルンビの勝利を祝うシーンばかりが目立つ二人という印象からそう書いたものだが随分と失礼なことを書いたものだ。
でも、あの頃のオプセットとストロームは華やかなルンビに対して、どこか日陰の印象があった。
それが今やノルウェーの2大エースとして主役を演じるようになった。
当時の失礼な物言いに「ごめんなさい」をするとともに、最大限の賛辞と「おめでとう」を贈りたい。
日本勢は息を吹き返した。
予選2位だった高梨沙羅は1本目こそ15位と出遅れたが2本目は3位の得点で今季最高位タイの5位。
表彰台まで4.0pt足りなかったが、上位陣の中で極端に低い飛型点が足を引っ張った形だ。
今季ここまで見ていて思うのだが、高梨に対する飛型点が少し辛すぎやしないかなぁ。
勢藤優花も今季最高位の10位。
同国対決となった丸山希と宮嶋林湖は、丸山が勝利するも宮嶋もラッキールーザーとして生き残った。
ところで、見事に予選でトップを獲った18歳のルティト。
1本目を6位で折り返し表彰台争いにも期待がかかったが、2本目で90.5mを飛び派手に転倒した。
自ら歩いて退場したので大きな怪我はなかったようだけど、若い選手は飛距離に対して着地の技術が追い付いていないことがままある。
クバンダルやヴェストマンのこともあるので気になるところだ。
ジルベスター・ツアー暫定順位
1 | エバ・ピンケルニッヒ(AUT) | 776.9pt | – |
2 | アンナ-オディヌ・ストローム(NOR) | -23.3 | 1↑ |
3 | カタリナ・アルトハウス(GER) | -36.2 | 1↑ |
4 | ニカ・クリジュナル(SLO) | -40.5 | 2↓ |
5 | エマ・クリネツ(SLO) | -47.0 | 4↑ |