2016/17 FISスキージャンプワールドカップ女子個人第17戦平昌

高梨沙羅が4度目の総合優勝を決める 伊藤有希 4勝目

2017年2月15日(水) 平昌(KOR)HS109/K98 

17th World Cup Competition 

① 伊藤 有希(土屋ホームスキー部) 234.4pt(96.0m 101.5m)
② 高梨 沙羅(クラレ) 224.9pt(97.5m 94.0m)
③ エマ・クリネツ(SLO) 218.7pt(100.0m 96.0m)

 

6 勢藤 優花(北海道メディカルスポーツ専門学校) 208.5pt(96.0m 94.5m) 
9 岩渕 香里(北野建設スキークラブ) 176.5pt(91.5m 90.0m)

 

オフィシャル リザルト

 


 

来年のオリンピックの舞台となるピョンチャンでのWC初試合。
五輪のプレ大会としても重要な試合ではあるけれど、ドイツ、オーストリアのトップクラスをはじめとした多くの選手が世界選手権の調整を優先し、このアジア遠征を避けた。
結果としてエントリーはわずかに32名。よって予選は行われず、全員が本戦に進んだ。

 

伊藤有希が高梨沙羅に逆転し今季・通算4勝目。
これまでの3勝は札幌-蔵王-蔵王とすべて国内での開催試合だったので、これが海外での初優勝ということになる。
2本目は例によってタイミングが遅れたらしいが、いやいや全然そんな風には見えなかった。いったいこれでタイミングがバッチリ合ったらどこまで飛んでいくというのか。
トレーニングは3本ともトップ、トライアルもトップ。この台を完全に攻略したようだ。

 

1本目トップから逆転で2位となった高梨。
2本目は踏切りが重たく見えた。遅れるというよりは重たいという感じ。キレがないというよりは重たいという感じ。
やはりまだ本調子ではないね。
それでも、この試合に5位以上となれば総合優勝が確定する計算だったので、2季連続4度目の総合優勝が確定した。
おめでとう、沙羅ちゃん。

 

 

  総合優勝 総合2位  総合3位
2011/2012 サラ・ヘンドリクソン イラシュコ 高梨
2012/2013 高梨 沙羅 ヘンドリクソン マテル
2013/2014 高梨 沙羅 フォークト 伊藤
2014/2015 ダニエラ・イラシュコ-シュトルツ 高梨 フォークト
2015/2016 高梨 沙羅 イラシュコ-シュトルツ ブティッツ
2016/2017 高梨 沙羅    

 

 

勢藤は自身最高位5位に次ぐ今季最高位6位。
岩渕は今季最高位タイの9位。
強豪がごっそり欠場したボーナスステージゆえのことではあるのかもしれないけれど、こういう時にしっかりポイントを稼いでおくことが大事。

 

そして前戦の記事(こちら)で「説教してやりたい」と書いたエルンストが今季最高位の10位。1本目はなんと7位。
シュトラウプも今季最高位の5位。1本目はなんと3位。
これもボーナスステージゆえのことではある。
だとしても、フォークト、アルトハウス、ヴュルトを欠いてもトップ10に二人を入れてくるドイツの層の厚さの凄さたるや・・・