プレヴツが今季5勝目で総合首位を奪還 伊藤有希は今季最高位の7位
Official Results
1 | ニカ・プレヴツ(SLO) | 220.1pt |
2 | テア-ミニャン・ビョルセット(NOR) | 217.5pt |
3 | エバ・ピンケルニッヒ(AUT) | 212.7pt |
7 | 伊藤 有希(土屋ホームスキー部) | 197.4pt |
11 | 高梨 沙羅(クラレ) | 180.8pt |
=20 | 勢藤 優花(オカモトグループ) | 166.1pt |
=20 | 一戸 くる実(CHINTAIスキークラブ) | 166.1pt |
33 | 中山 和(日本ビールスキー部) | 57.2pt |
36 | 佐藤 柚月(札幌日大高校) | 43.5pt |
38 | 小林 諭果(CHINTAIスキークラブ) | 40.2pt |
39 | 宮嶋 林湖(松本大学) | 30.6pt |
丸山 希(北野建設SC) | スーツ失格 | |
岩崎 里胡(戸田建設株式会社) | 予選42位 | |
櫻井 梨子(あいおいニッセイ同和損保) | 予選49位 | |
岩佐 明香(大林組スキー部) | 予選54位 |
ニカ・プレヴツが今季5勝目を挙げ、ワールドカップ総合トップに躍り出た。
札幌では2戦目の予選で1位だったものの、本戦では11位と6位。3連勝を含む5戦連続表彰台という目覚ましい成績から比べると寂しい結果となってしまった。
ただ、総合首位のカタリナ・シュミットも札幌では今季ワーストの6位と7位。二人揃って足踏みの状態だった。
蔵王に舞台を移してシュミットはさらに悪い状態に。予選で15位。本戦は16位に沈んでしまった。
一方プレヴツは予選で4位。本戦1本目は2位だったが逆転で5試合ぶりの勝利を手にした。
これで一気に85ptを詰めたことで、プレヴツは開幕戦リレハンメルで手にして第2戦で失ったイエロービブを奪還することとなった。
テア-ミニャン・ビョルセットは初優勝をプレヴツに阻まれてしまった。
札幌で最も印象的な選手だったビョルセットは蔵王でも好調を維持。1本目でプレヴツに3.6pt差をつけ初優勝が視界に入った。
しかし2本目は、プレヴツが好条件を得てHSオーバーの104.5mを繰り出したのに対し、やや向かい風が弱まってしまい96.5m。その分テレマークを入れることはできたが逆転を喫してしまった。
その刹那に見せたビョルセットの悔しさで今にも泣き出しそうな表情が切ない。
札幌で優勝したエイリン‐マリア・クバンダルは、向かい風のこの試合では2本ともコーチリクエストを使った。
が、いずれもHSの95%に届かず加点は得られなかった。
クバンダルは、強い向かい風の試合ではこういう戦い方になってしまうのが辛い。
9名が本戦に進んだ日本勢の最高位は伊藤有希の7位。
今季初のシングル。予選も8位。
「ほんの少しのきっかけをつかみ少しの希望を得ることができ」たようで、まずは何より。
札幌では通過できなかったが小林諭果と中山和が見事に予選突破。
宮嶋林湖は札幌に続いて予選突破。
一方で、佐藤柚月は残念ながら3試合連続のポイント獲得とはならず、丸山希はスーツ違反で失格となってしまった。