アイゼンビヒラー開幕2連勝 佐藤幸椰5位
2020年11月28日(土)ルカ(FIN)HS142/K120
3rd World Cup Competition
1 | マルクス・アイゼンビヒラー(GER) | 313.4pt |
2 | ピオトル・ジワ(POL) | 294.1pt |
3 | ダヴィド・クバツキ(POL) | 293.9pt |
5 | 佐藤 幸椰(雪印メグミルク) | 276.1pt |
17 | 小林 潤志郎(雪印メグミルク) | 244.7pt |
21 | 伊東 大貴(雪印メグミルク) | 236.9pt |
32 | 佐藤 慧一(雪印メグミルク) | 102.9pt |
38 | 小林 陵侑(土屋ホーム) | 92.6pt |
51 | 中村 直幹(東海大学札幌SC) | 予選落ち |
先週ヴィスワで開幕した新シーズン。
団体戦で2季連続となる開幕勝利を挙げ、個人戦では3位フーバーを筆頭にトップ10に3人を送り込んで好発進を印象付けたオーストリア。
しかし、好事魔多し。
ヴィスワ大会の後に、シュリーレンツァウアーとアッシェンヴァルド、更にビドヘルツル・ヘッドコーチとサブコーチの4名にコロナの陽性反応が出てしまった。
そのため、当該選手・コーチのみならずヴィスワに参加していたクラフトやフーバーらも自主隔離。
ルカにはBチームで臨むこととなった。
また、ロシアチームもマキシモチキンに陽性反応。
チームはルカ参戦を取りやめた。
今シーズンは、こうした事態が生じることは想定内。
しかし、あまりにも早すぎたことと、陽性者以外のチーム丸ごと出場を見合わせるということは正直想定外だった。
これって、チームの判断なのだろうか、それともFISの判断?
オーストリアはその後にクラフトとハイベックにも陽性反応が出たため、結果的に自主隔離の判断は正しかったことになるが…
さて、ヴィスワでオーストリアチーム以上の好発進ぶりを見せつけたアイゼンビヒラー。
ルカ第1戦でもその好調ぶりをいかんなく発揮し自身初となるWCでの連勝を果たした。
持ち前の力強い踏切で前へ前へグイグイ進む。フライト最終盤に伸びがあり最後まで推進力が落ちない。
現状では頭一つ抜けた強さが感じられる。
前戦5位だったジワが2位、11位だったクバツキが3位になったのは、その実力と実績からそれほど驚くことではない。
対して、2試合連続の4位となったグランネル、前戦で自身4度目のポイントゲットを果たし、この日、自己最高位となる14位に入ったエストニアのアイグロはどうだろう。
決して、フロックではなく、その力はいよいよ「本物」。
次戦で、次のステップに届いたとしても何ら不思議ではないと感じさせてくれる。
それは佐藤幸椰にも言える。
ヴィスワでは予選2位、本戦7位。ルカ第1戦でも予選4位、本戦5位。
4つのラウンドですべてシングルなのは、他にアイザイ、ガイガー、グランネルしかいない。
良いシーズンの入り方ができたことは間違いない。
でも、初戦は1本目で5位、この日も1本目は3位と、いずれも2本目で順位を落としている。
条件なのか、メンタルなのか。あるいは技術的にまだ安定していないということなのか。
2本目でも1本目と同じパフォーマンスが発揮できれば自ずと結果はついてくる。
その時を楽しみに待ちたい。
その幸椰の2本目もそうだったが、着地でスキーが流れる選手が多かったように見えた。
その最たるものがタンデ。1本目で着地後にスキーを取られるような感じで転倒してしまった。
担架で運ばれたので心配されたけれど、2本目を自ら立って観戦する姿が映っていたので大きなけがではなかった模様。
それにしても、この日のルカは風も安定していて、特にバーンが荒れていたわけでもないのに多くの選手のスキーが流れたのはなぜだろう?
今季からブーツに関するルール変更があったので、そのあたりが影響しているとか?