2018/19 FISスキージャンプワールドカップ女子個人第17戦オーベルストドルフ

ルンビがザイファルトを退ける 高梨3位 伊藤5位

2019年2月17日(日) オーベルストドルフ(GER)HS137/K120 

20th World Cup Competition 

 マーレン・ルンビ(NOR)  292.4pt  135.0m  135.5m
 ユリアーネ・ザイファルト(GER)  283.0pt  132.0m  135.0m
 高梨 沙羅(クラレ)  250.3pt  122.5m  124.0m
 
5  伊藤 有希(土屋ホームスキー部)  247.3pt  123.0m  123.5m
17  丸山 希(明治大学)  203.5pt  115.5m  113.5m
22  岩渕 香里(北野建設)  186.4pt  118.5m 103.5m
14  勢藤 優花(北海道ハイテクアスリートクラブ)  178.7pt 114.0m 104.0m

予選リザルト オフィシャル リザルト


 

ルンビがヒルレコードを2度塗り替える好飛躍を揃えて快勝した。
金曜の予選で、2017年にアバクモワが記録した132.0mのヒルレコードを1.0m更新していたルンビは、この日の1本目で135.0m、2本目で135.5mとこの3日間で3度記録を塗り替えて見せた。
今季9勝目。世界選手権そしてその後に控える女子版RAW AIRを盤石な常態で迎えることとなる。

 

そのルンビに迫ったザイファルトも見事だった。
130mオーバーを2本揃え、そのうちの1本は一瞬ではあったけれどヒルレコードに並んだ。
低いアプローチ姿勢からの踏切の切れとフライト姿勢への移行の速さは、むしろルンビを凌駕しているようにも見えた。

 

ただ、それだけのパフォーマンスを見せてもルンビには届かなかった。その差は9.4pt。2本目の着地か決まっていたとしてもまだ届かない差。
それでも、ルンビと戦えたのはザイファルトだけ。3位の高梨はザイファルトからでさえ32.7ptもの大差をつけられてしまった。
前戦の記事にも書いたけれど、やはり空中で体をくの字に曲げるようなフライト姿勢に見えた。意図して試したことなのか、そうなってしまったことなのか。

 

伊藤有希が今季最上位の5位。
有希は世界選手権において2015ファルン大会2017ラハティ大会と2大会連続で銀メダルを獲得しているが、この日の結果を受けて3大会連続のメダルを期待するのは高望みと言わざるを得ない。
有希にとっての現実的な目標は、初実施となる女子団体でのメダルと混合団体での4大会連続のメダル。