2017/18 FISスキージャンプワールドカップ男子団体第5戦ラハティ

ドイツ今季団体初優勝 日本は5位

2018年3月3日(土) ラハティ(FIN)HS130/K116 

21st World Cup Competition 

1  ドイツ   1124.5pt 556.6pt 1位 567.9pt 2位
 カール・ガイガー  145.0pt 1位  139.9pt 3位
 マルクス・アイゼンビヒラー  137.6pt 1位  135.0pt 2位
 リヒャルト・フライターク  132.5pt 2位  142.8pt 3位
 アンドレアス・ヴェリンガー  141.5pt 3位  150.2pt 2位
2  ポーランド   1113.2pt  547.7pt 1位   565.5pt 3位
 マチェイ・コット  142.4pt 2位  136.4pt 4位
 ステファン・フラ  128.4pt 3位  127.7pt 4位
 ダヴィド・クバツキ   131.6pt 4位  143.1pt 2位
 カミル・ストッフ  145.3pt 1位  158.3pt 1位
3  ノルウェー   1082.6pt 508.7pt 5位 573.9pt 1位
 アンドレアス・ストエルネン  134.7pt 5位  145.6pt 2位
 ダニエル-アンドレ・タンデ  89.7pt 10位  136.1pt 1位
 ヨハン-アンドレ・フォルファン 141.6pt 1位  143.5pt 1位
 ロベルト・ヨハンソン  142.7pt 2位  148.7pt 3位
 
 オーストリア   1074.5pt    
5  日本   1052.6pt  519.8pt 4位  532.8pt 5位
 佐藤 幸椰  134.8pt 4位  131.6pt 5位
 竹内 択  123.7pt 4位  123.3pt 5位
 小林 潤志郎   132.2pt 3位  134.6pt 4位
 小林 陵侑  129.1pt 6位  143.3pt 5位
 スロベニア   991.0pt    
 スイス   931.0pt    
 ロシア  833.1pt    

オフィシャル リザルト


 

今季団体戦でここまで4戦3勝、フライング選手権を制し、ピョンチャン五輪を制したノルウェーにとって、タンデの1本目の失敗は痛かった。
2本目では見事に巻き返したけれど、大きな失敗のなかったドイツ、ポーランドには及ばなかった。
もっとも、アイゼンビヒラーも、2本目の着地で手をついてしまったようにも見え飛型点を大きく失った。けれど、有り余る飛距離のおかげで同組2位。結果に大きな影響を及ぼすに至らなかった。
ポイントだけ見ると誰も失敗していないように見えるドイツが2016/17ザコパネ以来となる優勝。

 

今までも何度か書いてきているけれど、WCでの団体戦をどう楽しんでいいのかがよくわからない。
団体戦は、五輪と世界選手権には絶対に必要だけれど、WCには無くてもいいかなと言うのが本音のところ。
特にシーズンも終盤になってくると個人タイトルの行方が気になるので、合間合間に入ってくる団体戦にちょっと興がそがれる気がしないでもない。

 

ということもあって、勝敗うんぬんよりも選手個人の出来が気になったこの試合。
まず、ストッフが凄かった。
この日はラハティにしては比較的穏やかでイコールコンディション。けれどもフライトの中盤から終盤にかけて板を叩く下向きの風が当たるのが見て取れた。
でもストッフは全く微動だにしなかった。
特に最長不倒131.0mとなった2本目は、綺麗なフライト姿勢と完璧な着地。
正直、ストッフの空中姿勢ってあんまりカッコよくない。けれど、綺麗ではあるんだよね。それが良く出たジャンプだった。

 

同じく131.0mを飛んだクラフトの2本目も凄かった。
久々に何度もガッツポーズを見せ吠えていたけれど、金曜の予選も含めて、最悪の状態を脱してきたのかなと期待させるに十分な素晴らしいパフォーマンスだったように思う。

 

そして、佐藤幸椰。
国内での好調ぶり、そしてヴィリンゲンでの11位は伊達じゃない。
WC団体デビューとなったこの試合では1番手を任されたけど、まるでずっと以前からこのチームの一員だったかのように、見事にその役割を果たして見せた。
特に2本目は、フライトの中盤から終盤にかけて2度3度と追い風に板を叩かれたけど、ひるむことなくしっかりともちこたえた。

 

葛西がいるのにいないチームJAPANは五輪より1つ上の5位。
スロベニアが国内調整を優先したプレヴツを欠くなどメンバーを落としてきたことに助けられた面もあったかもしれないけれど、なかなか面白いチームだったように思う。

 


 

さて、この日のJスポは「スキーの日」と題して、アルペンの浦木健太氏、NCの荻原次晴氏、そしてJPの竹内元康氏の鼎談などの企画があって結構楽しめた。
中でもJP中継の際にインカレの情報をぶち込んできたのが一番良かったかな。
少しだけれど試合の映像も見れたし、渡邉陽、中村直幹、中村優斗、成田楓のコメントも流れたしね。

 

でも、Jスポに一番望みたいのは、もっと放送試合数を増やしてほしいということ。
そして、できれば個人戦中心にしてほしいということ。