第37回TVh杯ジャンプ大会

岩佐明香が大会3連覇 小林朔太郎が10人捲って大逆転V

全日本スキー連盟A級公認
  • 2026年1月31日(土)
  • 札幌市 大倉山ジャンプ競技場
  • HS137/K123

女子組

1  岩佐 明香(大林組スキー部) 193.9pt
2  中山 和(日本ビールスキー部) 175.4pt
3  櫻井 梨子(あいおいニッセイ同和損保) 169.2pt

リザルト

男子組

1  小林 朔太郎(雪印メグミルクスキー部) 222.6pt
2  葛西 紀明(土屋ホームスキー部) 219.7pt
3  竹花 大松(土屋ホームスキー部) 213.4pt

リザルト


朝から降雪が激しく、まずは10時開始予定の試技がキャンセル。
予定通り本戦1本目は11時から開始するとアナウンスされたが、すぐに11時30分に変更。

で、11時30分にジャッジ紹介を終えていよいよスタートと思ったら、今度は機材のトラブルで20分延長のアナウンス。
更に10分延びて、結局12時に1本目がスタート。

女子組優勝は岩佐明香。
1本目で126.0mを飛びトップに立つと、追い風に変わった2本目は103.0mとやや控えめな飛距離。それでも1本目の貯金もあり、2位に18.5ptの差をつけて勝利した。

1本目の基本ゲートは32番だったが、中山和で30番に下がり、櫻井梨子と岩佐明香は28番に下がった。
が、岩佐は同じ28番の櫻井より助走スピードが0.9km/h速く、30番の中山よりも0.6km/h速い。32番で岩佐より速いのは0.5km/h上回った岩崎里胡だけ。

2本目は基本ゲートは30番で、最後の5人は28番。ここでもやはり助走スピードは誰にも負けていない。
雪が舞う状況下での試合だったので、アプローチに影響はあったと思う。
そんな中でも、一番低いゲートからしっかりと助走スピードを出せた。このあたりが勝利の秘訣か。

岩佐明香は、これで国内2連勝。TVh杯としては2024年2025年に続く3連覇。TVh杯の3連覇は2007年から2009年にかけて達成した山田いずみさん以来なんだとか。
ちなみに、岩佐明香は、鹿角サマージャンプ大会でも2021年に大会3連覇を達成している。

女子組

1 岩佐 明香(大林組スキー部)
2 中山 和(日本ビールスキー部)
3 櫻井 梨子(あいおいニッセイ同和損保)
4 小林 諭果(CHINTAIスキークラブ)
5 岩崎 里胡(戸田建設株式会社)
6 五十嵐 彩佳(ガスワンスキーチーム)

岩佐明香の優勝が決まった瞬間に一つの焦点が生まれた。
前述の通り岩佐明香は大会3連覇。で、実は葛西紀明も大会2連覇中。そして、1本目が終わった時点でトップにいた。
つまり、男女揃って大会3連覇が達成されるのではないかという焦点。

が、意外なところから小林朔太郎が捲ってきた。
意外なところというのは、朔太郎は1本目で11位だったから。
それが2本目ではヒルサイズを3.5m上回る140.5mの大ジャンプ。10人捲って大逆転で勝利を決めた。

小林朔太郎は、ワールドカップで海外を回っているときから助走での重心の位置がずれていたらしい。でも次々と転戦をこなさなくてはならず修正することができないでいたらしい。
五輪の4枠目と代表争いのプレッシャーもあり、余計に苦労したのだろう。

オリンピックを飛ぶライバルたちの姿を見られるメンタルには無いという。
この日の優勝で、五輪を逃した悔しさが癒えることは無いかもしれない。
でも、まだシーズンは続く。
きっと乗り越えられるはず。

男子組

1 小林 朔太郎(雪印メグミルクスキー部)
2 葛西 紀明(土屋ホームスキー部)
3 竹花 大松(土屋ホームスキー部)
4 佐藤 慧一(雪印メグミルクスキー部)
5 藤田 慎之介(Farm Fujita)
6 竹内 択(team taku)

表彰式

女子組
男子組
男女優勝者

この大会には少年組の設定はないが、彼らの活躍を紹介しないのはあまりにももったいないので、今回も写真だけでも上げておくことにする。

なお、布施飛雄真、森大耀、姫野蒼大、佐々木星語は、1/31と2/1にシュチルク(POL)で開催されるFISカップに出場のため、ここにはいない。

  • 1/31
    姫野:25位、森:28位、布施:36位、佐々木:43位
  • 2/01
    佐々木:15位、布施:29位、森:36位、姫野:43位
17 三上 託摩(余市紅志高校)
18 岡部 凛大郎(下川商業高校)
19 高橋 劉成(下川商業高校)
20 長谷川 琉已(下川商業高校)
26 杉山 瑶太(下川商業高校)

もう一人、ぜひ紹介したいのが細田将太郎
1本目で129.5mを飛び3位で折り返し場内を沸かせた。
2本目は条件も悪く伸ばせなかったけど、結果は10位。

2025年春にスキージャンプチームを立ち上げた。
選手として活動を続けながら、小林潤志郎や札幌ジャンプ少年団のコーチとしても活動している。

スキージャンプを少しでも身近に感じてもらおうと、昨年と今年のワールドカップ札幌大会で、HS137cmのミニジャンプ体験を実施。
昨年秋には、様々な年代の選手が参加できる団体戦を荒井山で開催したりもした。

スゴイ行動力。
応援せずにはいられなくなる。

10 細田 将太郎(GROWTHSapporoSkiClub)

先週の女子ワールドカップと同じく、この日も降雪によりJRはほぼ運休。行きも帰りも地下鉄まで歩く羽目に。
今季は本当にジャンプ観戦のたびに足腰が鍛えられている気がする。
プラスに捉えられている自分が素敵。


雪上シーズン国内戦の表彰台(女子)

大会 優勝 2位 3位
名寄ピヤシリ 一戸 くる実 岩佐 明香 櫻井 梨子
名寄吉田杯 一戸 くる実 櫻井 梨子 岩佐 明香
HBCカップ 岩佐 明香 一戸 くる実 櫻井 梨子
TVh杯 岩佐 明香 中山 和 櫻井 梨子

雪上シーズン国内戦の表彰台(男子)

大会 優勝 2位 3位
名寄ピヤシリ 栗田 力樹 藤田 慎之介 中村 優斗
名寄吉田杯 中村 優斗 藤田 慎之介 池田 龍生
HTBカップ 佐藤 慧一 R.ペデルセン N.バッハリンガー
STVカップ   中 止  
HBCカップ 山元 豪 藤田 慎之介 竹花 大松
TVh杯 小林 朔太郎 葛西 紀明 竹花 大松