クラフトがヴェリンガーを抑えフライング初戦を制する
2017年2月4日(土) オーベルストドルフ(GER)HS225/K200
19th World Cup Competition
① シュテファン・クラフト(AUT) 439.9pt(227.5m 218.0m)
② アンドレアス・ヴェリンガー(GER) 434.8pt(234.5m 222.5m)
③ カミル・ストッフ(POL) 425.4pt(222.5m 217.0m)
14 葛西 紀明(土屋ホームスキー部) 363.6pt(195.0m 219.5m)
37 小林 陵侑(土屋ホームスキー部) 125.8pt(152.5m)
39 小林 潤志郎(雪印メグミルクスキー部) 116.3pt(147.5m)
予選不通過 作山 憲斗(北野建設スキー部)
今シーズン最初のフライングは、大改装によって生まれ変わったオーベルストドルフ。
どこがどう変わったかの元康氏の解説は私の頭ではよくわからなかったけど、前に進む力が削がれ距離の出にくい台になったということらしい。
終始追い風で、目まぐるしくゲートの変更が行われたが、それでも試合は熱く楽しかった。
前戦でWC2勝目を挙げた絶好調ヴェリンガーが1本目に234.5mでヒルレコード。着地もばっちり決まり文句のつけようがない。
しかし、4段低いゲートで227.5mを飛び着地も決めたクラフトがトップで折り返す。
2本目は、ヴェリンガーがまたも完ぺきなジャンプを繰り出し観客が大いに盛り上がる中、ラストのクラフトは緑のライン上に着地。
勝利を確信したかガッツポーズも出たクラフトに対し、ヴェリンガーの勝利を信じる観客の大歓声。
結果は、5.1pt差でクラフトの逃げ切り。
新しいフライングヒルのこけら落としは、見ごたえのある好ゲームだったように思う。
クラフトはオーベルストドルフLH(こちら)に続く今季2勝目。WC通算6勝目。フライングでは初勝利。
ヴェリンガーは今季4度目の表彰台。フライングでは自身初の表彰台。
フライング初出場のドメン・プレヴツは、イケイケスタイルを貫きながらもしっかりと着地を決めて見せ5位。
昨季のフライングで6戦4勝のぺテル・プレヴツも、開幕戦の3位に次ぐ6位と息を吹き返した。
驚きはワシリエフで、予選2位の勢いをそのままに今季初の2本目進出を果たし16位と大健闘。もっとも、2本目は220.5mの大ジャンプに思わず尻もちつきそうな着地をするいつものワシリエフだったけど。
国内調整ではなくフライングを飛ぶことを選択した葛西紀明。
結果は今季最高位タイの14位。
2本目は条件も良かったけど11位。
これが良いきっかけとなると信じよう。
それにしても・・・
ここにクラニエッツがいないことが哀しい。