悪天候のなかヴェリンガーが今季2勝目 小林陵侑は2戦連続の2位 デシュバンデンは2度目の表彰台
Official Results
1 | アンドレアス・ヴェリンガー(GER) | 237.6pt |
2 | 小林 陵侑(TEAM ROY) | 235.6pt |
3 | グレゴール・デシュバンデン(SUI) | 231.8pt |
10 | 二階堂 蓮(日本ビールスキー部) | 206.2pt |
30 | 中村 直幹(Flying Laboratory SC) | 149.3pt |
41 | 竹内 択(team taku) | 70.3pt |
小林 潤志郎(雪印メグミルクスキー部) | 予選54位 |
風と雨により前日同様に、いや、それ以上にコンディションが悪化しているように見えるヴィリンゲン。
強すぎる向かい風にレッドシグナルが頻発。更には川のように雨水が流れ出すアプローチの状態もあって選手たちは苦戦を強いられた。
そんな中にあっても、しっかりと2本のジャンプを揃えられた者たちが、その当然の帰結として上位についた。
勝ったのはヴェリンガー。
7位からの逆転で個人第9戦オーベストドルフに続く今季2勝目を得た。
雨のなか長時間待ち続けた自国のファンにとっても待った甲斐があったというものだ。
小林陵侑は2戦連続の2位表彰台。
3度目のタイトルを獲得したジャンプ週間で4戦連続2位となったが、それも含めてここ8試合で優勝1回、2位6回と誰よりも高いレベルで安定した成績を出し続けている。
デシュバンデンは個人第6戦クリンゲンタールでの2位に続く、今季・通算2度目の表彰台。
前日のアアルトと同様に、この日はズニシチョルが初優勝の期待がかかるトップでの折り返しから2本目で撃沈させられてしまった。
初優勝はおろか初表彰台も失ってしまったが、それでも8位にとどまれただけ14位に落ちたアアルトよりは良かっただろうか。
金曜の予選で4位となり、今大会で絶好のスタートを切ったかのように思えた小林潤志郎は、初戦で2本目に進めなかったのに続いて、この日はまさかの予選不通過。
一方で、二階堂蓮は2試合前のザコパネで出した自己最高位に並ぶ10位。
中村直幹も2試合連続のポイント獲得となった。
個人的にうれしかったのは、コウデルカが2019/20札幌での6位以来となるシングル9位となったこと。
今季はここまで13試合に出場し、ポイントを獲れたのは5試合だけで、最高位は17位だった。
事実上、今季のチェコはコウデルカしかいなくなってしまったような状態。団体戦はもちろん、スーパーチーム戦にもエントリーできていない。
こんな試合だからこそ上位に上がれたのかもしれないが、どんな形であれコウデルカには頑張ってもらいたい。チェコチームの灯を絶やさないためにも。